レディオヘッドの歴史的傑作『キッドA』、その双子作『アムニージアック』の発売20/21周年を記念した再発盤『キッドAムニージア』が本日11月5日リリースされた。その前夜となる11月4日夜9時、ヒューマントラストシネマ渋谷（大阪ではシネリーブル梅田）でライブ上映イベント(無料/完全招待制)が開催された。
今回上映されたのは2001年パリCanal+スタジオでのライブ映像。事前に上映内容は明かされていなかった為、ライブ映像というのは嬉しいサプライズだった。トムが「Bonsoir !」とフランス語で挨拶すると”モーニングベル”で幕を開けた。
冒頭からとにかく驚いたのが音響がとてつもなく良いこと。その要因は今回上映したヒューマントラストに設置された音響システム「Odessa」（optimal design sound system＋α）によるもの。トムの繊細なボーカリゼーションの細部やバンドが生み出すグルーヴと多様な音色からノイズまでもが体の隅々まで染み渡るような感覚は生のライブそのものだった。
終演後、観客席から自然と拍手が起こり、幸福なひと時は終わった。会場を出ると最速での販売となる『キッドAムニージア』盤やTシャツ等物販にレディへ愛と『キッドA』への強い思いを共有した観客たちで賑わいを見せていた。
果たして『キッドA』、『アムニージアック』の衝撃とは何だったのか？
明日発売のロッキング・オン12月号で粉川しのさん執筆の『キッドAムニージア』徹底解説レビューと「ロックなんか退屈だ。ゴミ音楽じゃないか！」発言が飛び出した伝説の2000年『キッドA』インタビュー記事の再掲載の二本立てで、2021年の今、改めてその本質について徹底検証しているので是非とも手に取っていただきたい。（鴨志田翔）
ロッキング・オン12月号 11月6日（土）発売
定価800円（税込み880円）
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