ピンクパンサレス、「BBC Sound of 2022」でトップの座を獲得! 「今のイギリス」を象徴する新星シンガー・ソングライターから目が離せない!

ピンクパンサレス、「BBC Sound of 2022」でトップの座を獲得! 「今のイギリス」を象徴する新星シンガー・ソングライターから目が離せない! - rockin'on 2022年4月号 中面rockin'on 2022年4月号 中面

文=坂本麻里子

2月上旬に授賞式がおこなわれた「イギリスのレコ大」ことブリット・アワーズは、下馬評通りに女王アデル様のひとり勝ちでつつがなく幕を閉じた。とはいえヤングな音楽ファンへのアピールを狙った新機軸として今回プチ話題を呼んだのが、批評家や審査員ではなくTikTokを通じて世界中のファンから人気投票を募り、候補の中から受賞者を決定するカテゴリー(オルタナ/ロックやラップ/グライム他の最優秀アクト)を4部門設けた点だった。

それくらい、イギリスのZ世代はTikTokに夢中だ。少し前に知人のスマホ世代に教えを乞うてみたことがあったが、その魅力について「好みに合う面白い動画がどんどん流れてくるから、見始めると止まらなくなるんだよねー。気がついたら朝3時になってたり(苦笑)」とのコメントを頂戴した(その子は高校時代はVineが大好きだったっけなぁ)。こと新たなテックに関してはアジアやアメリカに較べて若干反応の遅いイギリスとはいえ、さすがにリル・ナズ・Xの成功&現象化で一般的な認知度が大きくアップしたらしい。

過去数ヶ月の間に筆者が通訳を担当させていただいた取材でも、インディ系ロック・アーティストがTikTokの名前を持ち出す場面が2度あってびっくりしたし(両者とも30代以上。SNSに興味がなさそうなタイプなので余計に意外でした)、トム・ヨークも昨年TikTokにジョーク動画(=「せっかくTikTokアカウントを作ったのに、ビュー数が落ちる一方で全然効果ないぞ! このままじゃ僕たちは時代遅れだ!」とぼやき合うマーケティング会議の光景を描いたメタな「かつぎ」)を投稿していた。
(以下、本誌記事へ続く)



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