マイケル・ジャクソン、『スリラー』40周年 ―― 1982年、突如ポップミュージックのすべてを塗り替えてしまった奇跡のアルバムの秘密を解く!

マイケル・ジャクソン、『スリラー』40周年 ―― 1982年、突如ポップミュージックのすべてを塗り替えてしまった奇跡のアルバムの秘密を解く! - pic by DICK ZIMMERMANpic by DICK ZIMMERMAN

現在発売中のロッキング・オン12月号では、マイケル・ジャクソンの『スリラー』ロングレビューを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。



文=池城美菜子

「キング・オブ・ポップ、ロック&ソウル」と、最初にマイケル・ジャクソンを呼んだのはエリザベス・テイラーだ。『スリラー』から7年後、サミー・デイヴィス・ジュニア・ヘリテイジ・アワードを授与する際のこと。略した「キング・オブ・ポップ」が独り歩きしたわけだが、マイケルの親友だったリズ・テイラーが「ロック&ソウル」をきちんと含めたのは示唆的だろう。マイケルの音楽は、決して消化しやすい「ポップス」ではなかったのだから。

逝去して13年。世紀のゲームチェンジャーとなった音楽性はもちろん、ミュージックビデオ(以下、MV)文化を牽引し、有色人種としてトップに立ちながら半世紀しか生きなかったマイケルの評価が上がり続けた月日だったといえる。

それはまた、MVではなくショートフィルムとして撮影された『スリラー』をリアルタイムで体験できた幸せな世代は、ときおり立ち戻っては一緒に積み重ねた想い出に浸り、圧倒的に高い評価の理由を知ろうとあとから追いかけた世代は、フィルム特有のざらつきに戸惑いながらクオリティの高さに驚いた時間だったかもしれない。マイケル・ジャクソンの芸術に触れるのは、20世紀後半以降の人類に等しく与えられた形のないギフトなのだ。
 
25周年に出された『スリラー25周年記念盤』につづき、40周年の記念盤『スリラー≪40周年記念エクスパンデッド・エディション≫』がリリースされる。2008年にマイケルの監修の下に出された前作は未発表曲や、ともに歴史を作ったクインシー・ジョーンズやロッド・テンパートンのインタビュー、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムやカニエ・ウェストによる新バージョンが収録された。

本稿を書いている時点では全容が明らかにされていないが、40周年記念盤も蔵出し音源が収録されるという。本稿はオリジナル盤に収録された9曲が当時と、リリース後にどう評価されたかに焦点を当てながら解説する。(以下、本誌記事へ続く)



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