現在発売中のロッキング・オン7月号では、リトル・シムズの新作『ノー・サンキュー』ロングレビューを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=坂本麻里子
昨年暮れのサプライズドロップから約半年、リトル・シムズの5th『ノー・サンキュー』が遂にフィジカル発売される。デジタル先行は今の時代珍しくないとはいえ、この時間的ギャップは逆に言えば『ノー・サンキュー』がそれだけ火急だったことの証しでもあると思う。
21年後半に発表された前作『サムタイムス・アイ~』の成功・現象化に伴い、メジャーなフェス出演を含む世界ツアーは1年以上続き
22年には主要英音楽賞を総なめ。3rd『グレイ・エリア』(19年)から徐々に加速した上昇曲線が大きな実を結んだわけで、普通ならここでリラックスし成功の美酒と名声を満喫するところだろう。
しかし彼女のポリマスなクリエイティビティとダイナミックな情動は休むのを拒否した。昨年冬の欧州ツアーを追ったドキュメンタリー『On Stage Off Stage』を観ると、多忙なツアー中に『ノー・サンキュー』を完成させジャケ写&PV撮影も敢行~アルバム発表告知とすごい勢いだ。
キャリア初期にSoundCloud他を通じて音源を次々発表していた人だけにこうしたフラッシュリリースはお手の物なのかもしれないが、それでも『サムタイムス・アイ~』という成功作/重要作の後にこんなにスピーディに、しかもクオリティ面でまったく引けを取らない新たな傑作が登場したのは驚異的だ。それくらい彼女の中の「今、ここで吐き出しておきたい」の思いは強かったんじゃないだろうか。(以下、本誌記事へ続く)
リトル・シムズの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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