【今月の気になるあいつ】 ニア・アーカイヴス
イギリス・ブラッドフォード出身のプロデューサー、DJ、シンガーソングライター。幼少期に祖母の影響で聴き始めたジャングルをベースとし、レゲエやUKヒップホップのエッセンスをミックスさせた音楽性で世界中から注目を集める。今年4月12日に1stアルバム『サイレンス・イズ・ラウド』をリリース。ソニックマニアで2度目の来日を予定している。現在発売中のロッキング・オン6月号では、「気になるあいつ」にてニア・アーカイヴスを掲載しています。本記事の一部をご紹介。
●音楽を作り始めたのはいつ頃からですか? 初めからジャングルを作っていたのでしょうか?
「自分で音楽を作り始めたのが17歳ぐらいのときかな。その頃はもっとブーンバップ寄りのヒップホップに近いビートに合わせて歌うみたいなことをやってた。今やってることに通じるっちゃ通じるんだけど、当時作ってた音楽って自分で聴いても気持ちが塞ぐっていうか、あまりにも悲壮感が漂ってる気がして、それでもうちょっと踊れる曲を作りたいと思うようになったんだよね。そこからジャングルを作り始めて、今年で6年目になる」
●祖母がパーティでかけていたレゲエやジャングルに影響を受けたというエピソードを知り、とても興味深く思いました。祖母はどのような方だったのでしょうか? あなたは“バッド・ギャルズ”という曲を作っていますが、まさにそんな感じ?
「アハハ、まさにファンキーでバッドなおばあちゃん(笑)。本来なら子ども向けじゃない音楽も普通に聴いてて、それがもう私にとって楽しい思い出って感じで」
●その頃は、他にはどのような音楽を聴いていたんですか?
「レゲエとかラバーズロックとかが普通に流れてる感じの家だった。親が聴いてたもの以外ではUKのヒップホップが好きで、ルーツ・マヌーヴァとかタスク・フォースとかスキニーマンとか。あと継父がレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとかが好きで、その辺のロックのCDが家にあったり……うん、わりとちっちゃい頃から色んな音楽に恵まれてた環境だったね」
●ジャングルというと90年代に起源を持つ音楽ですが、10代の頃にあなたが夢中になり始めたとき、周囲でも同じようにジャングルを聴いている人はいたのでしょうか?
「まあ、確かに。ただ、UKではジャングルってアンダーグラウンドシーンで昔も今も厚い支持層を獲得してるジャンルではあって。ドラムンベースの親戚みたいなところもあるし、それも含めるとだいぶ支持層が厚いんだよね」
(以下、本誌記事へ続く)
続きは、『ロッキング・オン』6月号で! ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。