2号連続インタビュー後編! トゥール、アダム・ジョーンズに訊いた19年ぶりの単独来日への意気込み、ニューアルバム、そしてメンバーとファンへの感謝

2号連続インタビュー後編! トゥール、アダム・ジョーンズに訊いた19年ぶりの単独来日への意気込み、ニューアルバム、そしてメンバーとファンへの感謝

現在発売中のロッキング・オン12月号では、トゥールのインタビューを掲載! 以下、本インタビューの冒頭部分より。



「俺たちが日本を遠ざけていたわけじゃない。ビジネス的判断で、うまくいかなくてね。ファンに素晴らしい体験をしてほしい、観たものに浸り切ってほしいから時間が必要だった。待ちに待った来日で有頂天になっているところだよ」


●あなた方の歴史を振り返ってみると、アルバム発表の周期は緩やかであるものの、実はコンスタントにツアーしていることがわかります。トゥールの活動においてツアーと創作活動は、どのような関係にあるといえますか?

「それについては説明のつく部分と、『それは自分でもわからない』という部分が半々くらいかな。たとえばあるバンドに、『2年ごとに新作を出さないとファンが減るぞ』と言われたことがあるけど、俺は『それはトゥールには当てはまらない』と返したよ。俺たちのファンは、音楽とより深い関わり方をしているんだ。そこいらのポップミュージックを聴いて『これカッコいい。でも、もう飽きた。次は?』という人たちとは違う。トゥールのファンは音楽を隅々まで聴くし、俺たちにも彼らに対して感謝とリスペクトの念がある。ファンはこのバンドがどれだけ真剣に取り組んでいるかを理解してくれているんだ。ある意味、俺たち自身もトゥールとその音楽のファンだしね。次のアルバムを出そうという気持ちがメンバーの間で等しくなるまでに結構時間がかかることもあるけど、それでもずっと待っていてくれたファンが、バンドの努力とその成果を評価してくれる。それは本当に報われる瞬間だよ。

自分でも『こんなにラッキーな人間が他にいるだろうか』と毎日のように頬をつねって確かめたくなるくらいさ。これは自分が心から信じて打ち込んで真剣にやっていることだと胸を張って言えるからね。たとえば5分で描かれた絵を見て、『おー、こいつ才能あるな、すごい』と思うこともあるよね。一方でじっくり時間をかけて描かれた絵がある。それは、ある部分を塗り直したり、パレットを変えてみたりと試行錯誤して考え抜かれた絵。美術館でそういう卓越した絵を見た際にはそこに気付かされるし、引き込まれる。トゥールがやっているのは後者だと思うんだよ。真剣に取り組み、さまざまな角度から音楽とは何かを、わがままなくらい徹底的に探っている。だから、それを感じ取ってくれるなら、心の底からありがとうと言いたい」

●なかには「ツアーがやりたいから新曲を作り、アルバムを出す」という人たちもいるはずですが、あなた方の場合も、ツアーでの刺激が次なる作品に向けての原動力となることはあるはずですよね?

「考えたことがなかったけど、間違いなくそれはあると思う。ライブで演奏することが心底好きで、それが次への刺激になったりもするからね。スマホには何千というリフが保存されてるし、タブレット内のアプリやレストランのナプキンに思いついたことをメモしたり、曲作りの過程は常に続いているんだ。ちなみに、ツアーの打診を断ったことはなくて、『夏にこういうツアーやりませんか?』なんて、わざわざ俺に確かめるまでもない話だといえる。それにギターは四六時中弾いているしね。そこで何か浮かんだら、スマホで録音して分類しておいて、曲作りに活用したり。ツアーと曲作りはコインの裏表のようなものなんだろうな」

(以下、本誌記事へ続く)



トゥールの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』12月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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