PAVEMENT
2009.10.27 18:27
ペイヴメント来日決定!
というのはニュースや宮嵜のブログなどでも
触れられているとおり。
・スティーヴン・マルクマスとスコット・カンバーグによって
ペイヴメントが結成されたのが1989年。
・彼らが在籍していたマタドールが設立されたのも1989年。
・そして、バンドが解散したのが1999年。
というわけで結成20周年、レーベル設立20周年、解散10周年、
とトリプル・アニヴァーサリーの今年2009年。
を微妙にハズしてくるところがなんともペイヴメントらしい。
リアルタイマーがこれを望んでいたのはいうまでもないが、
若い世代からのリスペクトもそれを後押ししたのだろうと思う。
アメリカのヴァンパイア・ウィークエンドも、
イギリスのロス・キャンペシーノス!も、
みんなペイヴメントの子ども。
世代的なものだと思うが、
個人的にはロックを聴いていく上で
ニルヴァーナやベックが当然通る道である一方で、
ペイヴメントはすぐそこにあるのにちょっと寄り道しないと出会えない、
そんな感じだった。寄り道だから当然わくわくするし、
それでそのまんま戻ってこない人たちも結構いる。
小学校の帰り道の駄菓子屋みたいだけど。
で、そんなタイミングでマタドールからリリースされたのが、
スコット・カンバーグakaスパイラル・ステアーズの
初めてのソロ名義アルバム(実質的には彼のバンドである
プレストン・スクール・オブ・インダストリーのメンバーも
参加しているらしいけど)。タイトルは『The Real Feel』。
ブロークン・ソーシャル・シーンのケヴィン・ドリューや
ポウジーズのメンバーが参加、
プロデュースしているのもポウジーズのジョン・オウア。
肌触りはザラザラだけど、端整で大人なロック。
マルクマス&ザ・ジックスもそうなのだが、
明らかにペイヴメントではないのに「あ、ペイヴメント!」という一瞬がある。
それが再結成ライヴに対する憧れと期待を余計に増長させる。(小川)