様々な会場装飾を紹介してきましたが、僕はLAKE STAGE裏の池に整然と並んだこのバルーンについて。
まつかぜルートは、これまでスタッフや出演アーティストのバックヤード導線でした。
何年も議論を重ね、17年目の今年、参加者の皆さんに開放することができたのですが、
特に、LAKE STAGE裏に広がる池を臨むルートは常に心地好い風が吹いていて、
通っていると、いつも疲れが吹っ飛ぶような開放感があります。
17年目にして広がった新たな風景、新たなルートの開通を祝うような装飾をしたい――
そんな思いで、2015年の開催時からイメージを膨らませてきました。
特に、噴水池に浮かべた10個のバルーンは、まつかぜルートが無かったら考えもしかなかった必然のある装飾です。
春先から装飾チームのディレクターと、どんなバルーンを浮かべるか、数、配置、係留方法などを詰め、
満を持して現地調査をした際に、バルーンを浮かべるには、池に発生した藻を取り除くことが必要だと判明したのでした。
中央に流れた藻を取ろうとするも市販の網では届かず、さらに噴水に阻まれ攻めあぐねること2日。
フェスの清掃スタッフが網に長い竹をジョイントして加勢してくれ、ようやく攻略!
見違えるようにきれいになった池に入り、装飾チームがセッティングを始めた写真がこちらです。
そして、実はこのバルーン、発光します。
打ち上げ花火の保安距離を確保するため、まつかぜルートを通行止めにしなければならなかったので、
皆さんにお見せすることができず無念でした。
(LAKE STAGEの一部エリアからは、遠巻きに見ることはできました…)
(加藤亮祐)
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