ピーター・バラカンさんが選んだ70年代ブルーノート・コンピ盤

ピーター・バラカンさんが選んだ70年代ブルーノート・コンピ盤

SIGHTでは「名盤おとぎ話」を連載いただいているピーターさん。おもに60~70年代のロック作品を選んでいただき、それにまつわる当時の貴重エピソードを回想していただいていますが、言うまでもなくあらゆるジャンルに造詣深いピーターさん、この度ジャズのコンピ盤を編纂されました。

このアルバム『Go West, Man! ピーター・バラカン編』は、ジャズ・レーベルであるブルーノートが来年に創立75周年を迎えることから企画されたもの。ブルーノートといえばモダンジャズの全盛期、つまり50~60年代を代表するレーベルですが、今作では拠点をニューヨークからL.A.に移した70年代のタイトル(通称BNLA~ブルー・ノート・ロス・アンジェルス~)にスポットを当てており、つまりピーターさんの青年期におけるジャズ・リスナー体験を反映させた選曲になっています。

内容は2枚組で(1980円!)、1枚目で当時の代表曲を順当にチョイスしつつ、2枚目でピーターさんが好きな曲を自由に選ぶという構成。当然のこと、ニヤリとさせられるのは2枚目の方で、曲目はもとより曲順の「通り一遍でなさ」がカラーになっているところがポイント。ボビー・ハンフリーの“マイ・リトル・ガール”からエディ・ヘンダーソンの“ギャラクシー”へ流れていく瞬間など、「これ、普通、やらないよな」と思わせる遊び心に、こちらもついつい口元が緩みます。

アルバムの詳細についてはレーベルのオフィシャルサイトをご覧ください。試聴もできます。
https://www.emimusic.jp/release/detail/64394/
(小池清彦)
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