キラッキラの衣装に身を包み、SONIC STAGEにダンス・フロアの女王として君臨してしまうネリー。R&Bやヒップホップの要素を取り入れて大きな成功を収めたのだけれど、もともとはルーツ色の強いフォーキーなミクスチャー感覚が面白かったり、その語もスペイン語オンリーの強いこだわりに満ちた作品を発表したりと、良い意味で掴みどころのない表現の深さが魅力だ。
ゴティエからネリーへと、個性派スターが連なるタイムテーブルも含めて楽しい。フラフープを使って華麗なダンスを繰り広げるダンサーも登場して盛り上げ、名バラード“アイム・ライク・ア・バード”を歌い上げながらゆっくりとステージを降りて、ゼロ距離でオーディエンスと触れ合う。(小池宏和)