アルバム『Dr.Izzy』をリリースしてから、夏フェスを挟みながらの48本のツアーを続けているユニゾン。
その中盤戦、汗も油も乗り乗りのライブをZepp Divercityで観た。
今回のツアーも、とにかくロックを聴かせまくることに終止する、直球のみの野球の試合のようなライブ。
演奏、歌、そして曲間の長さまで一糸乱れぬ三人のプレイはまさに息を呑む迫力だが、
不思議なことに聴いてる僕らを解放してくれるポップな力を放っている。
MCも実質は一回しかないし、お客さん参加のコール&レスポンスみたいなものも一切ないが、
スリリングでカラフルなロックの音の中で戯れるというか、音のキャッチボールでメンバーとコミュニケーションできるというか、そういう楽しさがある。
そういうことができる若手のバンドは今とても少ないし、特殊だと思う。
そしてUNISON SQUARE GARDENのそうした特別なあり方は、いろんな世代の「音楽好き」に支持されている。
それはちょっとやそっとでは他に目移りするようなやわな支持ではなく、しっかりと根強いものだと思う。
UNISON SQUARE GARDENのツアーに見た、「バンド勝ち抜き合戦」とは違うロック・バンドの確信的スタンス
2016.10.28 21:55