ハリーのヴォーカルは解散前と遜色ないどころか、超えるほどの強さと説得力があった。
蘭丸のギターとステージ上での動きは、まるでスライダーズがあのまま続いていたかのように自然でしなやかで完璧だった。
ジェームスのベースは、まるでこの時が来るのを待っていたかのように艶と歌心に溢れていた。
そしてZUZUのドラムは、唯一無比のスライダーズのグルーヴを見事に立ち上げていた。
最高としか言いようがない。
純度100%のロックンロールバンド、ストリート・スライダーズにとっては23年という時間などまるで関係のないことのようだった。
それを軽々と見せつけるライブだった。(山崎洋一郎)