今年も東京・お台場ULTRA PARK(特設会場)での開催が迫るULTRA JAPAN 2018。3日間開催の最終日となる9月17日(月・祝)は、何と言ってもULTRA JAPAN待望の初出演となるゼッドが目玉となる。アフロジャックとのしなやかなハウス・グルーヴによる競演は、逃れがたいダンスの高揚感・恍惚感を育む時間となるだろう。中田ヤスタカやTeddyLoidら、先鋭的なサウンドで今日のメインストリーム・ポップを担うアクトたちや、RESISTANCEにてこちらも初出演を果たすニーナ・クラヴィッツも見逃せない。
●Zedd
というわけで、今年3月の来日公演以来となるゼッドの日本でのステージだが、昨年から繰り広げられていた「ECHO TOUR」の流れを汲みつつ、この最終日の空気を纏め上げる懐の深いパフォーマンスを見せてくれるだろう。絶対的なダンス・ビートの精度を誇りながらも、近作ではアンセムたり得る質の高い歌心を兼ね備えている。最新シングル“Happy Now”と傑作“Stay”を、日本語対訳付きのMVで。たっぷりと感情移入して歌ってほしい。
●Afrojack
この8月31日にニュー・アルバム『Press Play』をドロップしたばかりのアフロジャックは、初年度(2014)そして2年目(2015)以来となる出演。ULTRA JAPANの熱狂を根付かせた立役者の一人と言えるだろう。シングル“One More Day”は、オリジナルも良いがニュー・アルバムではニッキー・ロメロのリミックスとして収録。最高。あと、今年はロサンゼルス・エンゼルスの大谷投手が入場曲として使用している往年のサーティー・セカンズ・トゥ・マーズ“Do Or Die”リミックスも話題になっているので、ぜひ。
●Tchami × Malaa
フューチャー・ハウスのパイオニアであるフランスのチャミが、自身のレーベルに所属する謎の覆面DJ・プロデューサーであるマラーとユニットを結成し、EP『No Redemption』をリリース。シャープで不穏さを滲ませたサウンドがかっこいい。3日目のダークホースとして注目のアクトだ。彼らはDJスネイクやマーサーらと共に、DJコレクティブ「Pardon My French」を結成してツアーも行なっている。
●Nina Kraviz
https://soundcloud.com/ninakraviz-essentialmix2017-10-07/nina-kraviz-essential-mix-2017-10-07
DJとしてもレーベルオーナーとしても、今日の最重要人物のひとりとして評価を得ているロシア出身のニーナ・クラヴィッツ。テクノに軸足を置きながら、独自の美意識を貫き表現領域を押し広げている。ここでは、昨年10月に「BBC Radio 1」で公開された約2時間のミックス音源をサンクラで紹介したい。ダウンロードも可です。(小池宏和)
1日目、9月15日(土)と、2日目、9月16日(日)の注目トラックをまとめた記事は以下。
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