レモン・ツイッグス、『ゴー・トゥ・スクール』を引っ提げての来日にはロックの魅力全てが詰まっていた。凄まじいパフォーマンスにいまだ放心状態続く

レモン・ツイッグス、『ゴー・トゥ・スクール』を引っ提げての来日にはロックの魅力全てが詰まっていた。凄まじいパフォーマンスにいまだ放心状態続く - pic by Yosuke Toriipic by Yosuke Torii

昨年レモン・ツイッグスをフジロックで観た時も衝撃的だったけれど、2ndアルバム『ゴー・トゥ・スクール』を引っ提げての今回のO-EASTでのライブは、度肝を抜かれるほどの圧倒的なエネルギーの爆発だった。

この壮大なコンセプトアルバムをライブでどう表現するのか、という些細なことは1曲目からもうどうでもよくなった。ダダリオ兄弟の衝動的なパフォーマンスや妖艶な佇まい、それを強烈に感じるだけでいい──ロックンロールがそもそも異形の音楽であったという根本的なことを思い出したような凄まじい体験だった。マイケルがボーカルマイクを叩きつけるたびに、こちらも目が覚めるような心地がした。

レモン・ツイッグス、『ゴー・トゥ・スクール』を引っ提げての来日にはロックの魅力全てが詰まっていた。凄まじいパフォーマンスにいまだ放心状態続く - pic by Yosuke Toriipic by Yosuke Torii

圧巻は“Queen of My School”。そして“The Fire”。やはりアルバムの中でもハイライトとなる楽曲たちがこの日のクライマックスを形作っていたが、演奏とパフォーマンスにぐんぐん引き込まれて、最後は笑いながら泣いて「すごい」とつぶやくしかないステージングだった。放心状態とはまさにこのこと。ギターを放り投げる、マイクスタンドを蹴ちらす、アンプから飛び降りる、唾を吐く──すべてのパフォーマンスが彼らの必然だと感じられた。

スタイルやファッションではない。本物のロックンロール。そしてどこまでもオリジナル。ここまでロックのタフさとしなやかさと妖しさと激しさと、そして寂しさとを100%で鳴らし切れるバンドは、今もそしてかつてもいなかったのではないか。早くも次のライブが待ち遠しい。(杉浦美恵)

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