ジャネット・ジャクソンの武道館公演を観た! 現在のメッセージをハードかつポジティブに披露した徹底的エンタテイメント

ジャネット・ジャクソンの武道館公演を観た! 現在のメッセージをハードかつポジティブに披露した徹底的エンタテイメント

20年振りのジャネット・ジャクソンの武道館公演だが、冒頭はアーティストとしての現在のメッセージを強烈に打ち出し、その先は膨大なヒット・ナンバーの数々を縦横無尽に披露していくという、メッセージとエンタテイメントが見事に組み合わさった公演となっていた。

オープニングでは3枚の縦長のヴィジョンが吊り下げられていて、その隙間からジャネットがひとりで登場し、ヴィジョンにニュース映像が映し出される中、演奏は1989年のシングルB面曲で人種差別をテーマにした“The Skin Game”や『リズム・ネイション1814』の“The Knowledge”をハードに叩きつけていく。ジャネットがボーカルを歌い上げていくごとに歌詞も映し出され、明らかにアメリカの警察で横行している黒人市民の殺害などの暴力を糾弾するもの。

そこから「言いたいことわかった?」と観客に問いかけて大歓声を促し、そのままヒット曲で構成されたジャネット・ショーへと雪崩れ込む。

ほぼ30年近くにわたるヒット曲を披露し、中盤はジャネットの官能性、終盤は最強のヒット・ナンバー攻勢という鉄壁の流れ。最終曲は最新曲にして、レゲトン的なラテン・フレイバーが魅力の“Made For Now”で、素晴らしいポジティブな締めのメッセージとなっていた。(高見展)
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