6月24日、待ちに待った13年ぶりの復活作『クロージャー/コンティニュエイション』をリリースするポーキュパイン・ツリー。これがもう、2020年代にプログレッシブであり続けることの最終回答とも言える、とんでもない大進化作だ。
そこで、フロントマンのスティーヴン・ウィルソンに取材をオファーしたところ、快くZOOMインタビューに応じてくれた。
卓越したオーディオエンジニアでもある彼は、ここ10年余りでキング・クリムゾンやイエス、ジェスロ・タルなどの名盤を5.1chリミックスで蘇生させたことでも知られるし、最近はソロ活動を中心に多忙を極めていた。
またドラムのギャヴィン・ハリソンは、昨年末にもキング・クリムゾンのトリプルドラムのリーダーとして来日し、凄まじいプレイを見せつけてくれた。
さらにキーボードのリチャード・バルビエリは、あのジャパンの結成メンバーであり、最近もソロ作品や数々のプロジェクトで活躍するツワモノだ。
そんな3人の精鋭が再結集して、それぞれの活動で得たノウハウとインスピレーションを注ぎ込みレコーディングしてきた作品なのだから、その完成度とインパクトは尋常ではない。
しかも前作『ジ・インシデント』をはじめ多くの傑作で提示してきた、現代世界に向けた予言ともいえる鋭いメッセージ性がさらにスケールアップしているのだ。
真にプログレッシブ(=先進的/前衛的)であることに徹底してこだわるウィルソンには、凝り固まった「プログレ」イメージを打破したい気持ちも強く、痛快な本音があふれるインタビューとなった。ご期待を! (茂木信介)