初期ピンク・フロイドのメンバーでありロック史における伝説の人物、シド・バレット。彼についての映画『シド・バレット 独りぼっちの狂気』が5/17より公開になる。
シドのことを知る元バンドメンバーやガールフレンドが多く登場し証言を重ねていく構成だが、そのリアリティと知られざる事実に、試写会では「何とも切ない物語」「ショッキング」「シドは幸福だったのか不幸だったのか」という声が聞かれ話題になった。多くの人が、このドラマティックな人物の一生に心を揺さぶられたようだ。
映画の公開を記念して、ロッキング・オン6月号では8ページに渡るシド・バレットの記事を展開。映画のロングレビューに加え、70年代当時のシドの海外インタビューも掲載している。
作品を観て一週間ほどが経つが、筆者はまだ、折にふれてシドのことを考えてしまう。才能とは何か、セールスとは何か、生きるとは何か、幸せとは何か——稀有な才能を持っていたシドだからこそ歴史のifを考えてしまうわけだが……。往年のファンはもちろん、若いリスナーの方々もぜひこの機会にロック史の伝説に触れてほしい。きっと、あなたの人生観に少なからず示唆をあたえてくれるはず。(つやちゃん)
シド・バレットの記事が掲載されるロッキング・オン6月号
映画『シド・バレット 独りぼっちの狂気』