最新作『カウボーイ・カーター』の全曲解説&ソロデビュー時期に語った貴重インタビューでビヨンセの現在と過去に迫る
2024.06.04 12:00
何度聴いても、ビヨンセの新作『カウボーイ・カーター』の大きさには圧倒される。カントリーをテーマにしたサウンドは彼女の新境地というだけでなく、自身とアメリカ文化のアイデンティティをも交錯させ、伝統を受け継ぎながらまったく新しいポップの可能性を提示しているのだから。
ロッキング・オン7月号の巻頭特集では、ソロデビュー時の貴重なインタビューに加え、『カウボーイ・カーター』の全曲レビューの2本立てでビヨンセの過去と現在に迫る。当時のインタビューをいま読むと驚かされるのは、世間の注目の大きさに翻弄されながらも、自身の表現の芯を主体的にコントロールしようとする意志の強さである。その先で生まれたのが、ポップ史に永遠に残るであろう数々の傑作アルバムなのだ。
もちろん、『カウボーイ・カーター』もそのひとつ。同作の全曲レビューは、アルバムの大きさゆえに1万字超えのボリュームになった。ビヨンセがいかに志の高いアーティストとして一貫してきたかが伝わる内容になっていると思うので、その歩みを振り返りながら、あるいは『カウボーイ・カーター』を繰り返し聴きながら、じっくりと読んでいただければ幸いだ。(木津毅)
ビヨンセの記事が掲載されるロッキング・オン7月号