ざらざらで剥き出しの超ソリッドなナンバーガールのギターロック、最高。荒涼としていて焦燥しまくっていて、それが一切揺らがなかったところが本当に信頼できるバンド。熱病におかされて、彷徨って、少女の幻を追って――向井秀徳はなぜ今でも《よみがえる性的衝動/繰りかえされる諸行無常》と歌い続けるのか。その源がここにある。
向井はこの作品について「ひと言で言わしてもらいますけども……青春なんですよね。すいません、青春です。」というコメントを寄せてるが、そう思ってる人、相当いると思う。ちなみに、星野 源も自分の甘辛い思い出話とともに“透明少女”をライヴでよく歌っている。この後は、『SAPPUKEI』と『NUM-HEAVYMETALLIC』の15周年盤のリリースも控えてるわけだが、詳しくは「ROCKIN'ON JAPAN 6月号」P196の記事を。(小松香里)