今を生きる人々と並走するCocco

Cocco『プランC』
2014年10月08日発売
ALBUM
Cocco プランC
“夢見鳥”以降の発表曲を中心に構成されたミニアルバム『バ・ド・プレ』(繋ぎ/間の意)は、表題どおりにリリース・ブランクを説明する意図があった。そんな律儀なステップを経ての、4年2ヶ月ぶりとなるフル・アルバム。完璧に、2014年モードのCoccoである。岸利至による華々しいエレクトロ・サウンドのオープニング“パンダにバナナ”に驚かされ、お馴染みのマエストロ達が携わったロック・チューン(“たぶんチャチャチャ”、“嘘八百六十九”、“スティンガーZ”)は、統制を効かせつつリッチさを感じさせるアレンジが秀逸。Cocco主演舞台に用いられている“ドロリーナ・ジルゼ”や映画主題歌“Snowing”も収められた、全方位型のセルフ・プロデュース作だ。
何よりも、痛みや交感の具体的な手触りを描き出し、そこに音楽的な言葉遊びも絡めて軽やかに解き放つ、Cocco像をきっちりアップデートさせた詩情が素晴らしい。第一印象は極めてポップだが、そこには重厚なCoccoワールドが横たわっていて、リピート再生するほどに奥行きが明らかになる。確かに進化し、再び走り出したCoccoの姿だ。 (小池宏和)
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