冬のあたたかさを感じるリアリティ

FOLKS『SNOWTOWN』
2015年02月25日発売
MINI ALBUM
FOLKS SNOWTOWN
冬の寒さを感じるにはファンタジーよりリアリティが必要だ。冬の暖かさの場合もそう。FOLKSの1年ぶりとなるミニアルバム『SNOWTOWN』はインディー・ロックの要素と歌詞世界、アレンジ力によって、どの楽曲も北海道に住む彼らならではのもの。

曲には浮遊感・高揚感が効いていて、言葉には雪国の暖かさ・温かさを感じることができる。リード曲の“冬の向日葵”では寒さのなかにいつまでも見ていたい笑顔や消えてほしくない愛を歌う。

冒頭曲“CAPITAL MORNING”では僕と君、夜と朝、寒さと暖かさの関係をリズミカルに描いている。ラブリーサマーちゃんをゲストヴォーカルに迎えたこの楽曲では、彼女の切なくエモいヴォーカルにより、歌詞の世界観を等身大の心情や実感とおおいに重ねることができる。

FOLKSにとって、目の前にある冬という季節や人の心情に対するリアリティをまとう描写がいちばん心を温かくしてくれるのだろう。暖かい冬ではなく、冬の暖かさが切実で大切なのだ。そういったあふれるリアリティを受け取ることでようやく春に向かうことができる。(佐藤慶一)
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