『君の名は。』ディスクレビュー / 相思相愛の結晶

RADWIMPS『君の名は。』
2016年08月24日発売
ALBUM
RADWIMPS 君の名は。
本作は新海誠監督の同名アニメーション映画のサウンドトラックではあるが、RADWIMPSの純然たるニューアルバムとして捉えても、バンドが新たなフェイズに突入したことを鮮明に感じられる。『君の名は。』という映画作品は、おそらく日本のアニメーション史において重要な一作として語り続けられるに違いない傑作である。「男女の入れ替わり」という設定自体には新しさはないが、時空をめぐる緻密なストーリー構成は「さすが新海誠!」と膝を打つ。自らの手で運命の軌道を変え、互いを引き寄せ求め合うふたりの主人公、瀧と三葉。ふたりの「生き様」はRADWIMPSの楽曲の中で描かれる者たちのそれと等しく重なる。だからこそ、今回、新海監督がRADWIMPSにラブコールを送ったことも合点がいく。主題歌と位置づけられた歌モノの4曲からは、RADWIMPSの原点とこのサウンドトラックの制作を通して得た進化がまざまざと聞こえるし、インスト楽曲も専業の劇伴作曲家に勝るとも劣らないクオリティを誇っていると同時に、比類なきバンドの多面的な音楽性があらわになっている。素晴らしい。(三宅正一)
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