バラエティ性の中のスタンダード

ゆず『4LOVE』

発売中

ゆず 4LOVE
デビュー20周年のドームツアーと9月からのホールツアーの合間に、4曲入りのEPを2作、2週連続でリリースするという攻めの姿勢を見せているゆず。『謳おう』に続いて届けられるこの『4LOVE』は、まず伊藤園「お〜いお茶」のCM曲”愛こそ”から始まる。この1曲のみすでに先行配信されているが、愛を抱く確信を滑空するような推進力と共に歌ってゆく北川悠仁曲だ。夢見心地なエレクトロニックサウンドから始まる”日常”は今回のEP中唯一の岩沢厚治による作曲であり、憧れや愛に惑わされながらも生きる日々が伸び伸びと歌われている。”ビーチ”は、今まさに訪れようとしている夏のロマンチックな情景を映し出す、バンドサウンドのフォークポップ。そして4曲を締め括る”ロンリーカントリーボーイ”は、その名のとおりカントリーふうの巧みなエレクトリックギターが弾けるラブソングだ。全体的に彩り豊かなサウンドの仕掛けが聴きどころとなっているのだが、「これだけいろいろやっても、全部ゆずのスタンダードでしょ」という、滲み出るような説得力にこそ唸らされる1枚。(小池宏和)

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