パンクの未来はここにあった

グループ魂『もうすっかり NO FUTURE!』
2018年09月05日発売
SINGLE
グループ魂 もうすっかり NO FUTURE!
グループ魂のシングル発表は、7年ぶりだという。彼らもそれだけ歳をとったわけである。以前からおっさんであることをギャグにしてきたが、今回のキャッチコピーは「パンクは死んだ? パンクの前に俺が死んじゃうよ!!」。トーキングスタイルで加齢を愚痴る画期的な楽曲だ。1970年代後半にパンクロックをポピュラーにしたセックス・ピストルズは、英国女王に「NO FUTURE」と威勢よく叫び、自分も「NO FUTURE」だとやけくそな態度をみせた。若さゆえの反抗だった。一方、体の衰えを感じる日本の中年パンクバンドは今、“もうすっかり NO FUTURE!”で「セックスレス・ピストルズ」を自称する。

カップリングは“男は泣く”。ドラムの石鹸(三宅弘城)が50歳になったのを機に再スタートした対バンシリーズ「三宅ロックフェスティバル」のテーマ曲であり、こちらは無駄に汁気の多いおっさんの涙を題材にしている。パンクにこんな未来が待っていたなんて、あの頃のセックス・ピストルズは予想しなかっただろう。あまりにも赤裸々すぎて、脱力して笑うしかない。(遠藤利明)
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