「意味」のある重み

DIR EN GREY『The World of Mercy』
発売中
SINGLE
DIR EN GREY The World of Mercy
『The World of Mercy』というタイトルからは、昨年リリースされたアルバム『The Insulated World』との繋がりを想起することができ、 DIR EN GREYらしい物語性が感じられるが、今作から解析できる「意味」は、そこに留まらない。まず、表題曲は10分を超える組曲のような仕上がりになっている。じりじりと耐えるようなミドルテンポが続き、遂に中盤で爆発。さらに聖歌隊のようなコーラスが加わって、壮大なエンディングを迎える。マスタリングまでこだわり抜いた音作りも相まって、高さや広さ、狭さや近さが伝わってくる構築美からは、バンドマンとしての力量だけではなく、アーティストとしての感性が見える。その圧巻な演奏と、素直に「生きる」ことを描いた歌詩がシンクロし、ずっしりと迫ってくるのだ。なお、MVの制作にも、メンバーが深く携わったそう。奇しくも、30thシングルという節目で、彼らのあらゆる表現が集結した作品になっていると思う。この時代にシングル、しかも長尺の楽曲を出すというスタイルを含めて、たくさんの「意味」が感じられる、超重量級の一枚。(高橋美穂)
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