10周年企画アルバムの第2弾で、タイトルどおりにこれまでのリミックス音源をコンパイルしている。歌の爆発力を凶悪なデジハードコアで増幅させる冒頭のニュートラック“Take Me Under [
TAKESHI UEDA (AA=) Remix]”で早速ガッツポーズである。この10年、ロックバンドたちは「如何に時代のグルーヴと向き合うか」というテーマを抱えていたけれども、
MWAMはデビュー時からそれを実践し続けてきた。それはもちろん、ダンスミュージックの機能性を模倣するのではなく、時代のグルーヴと向き合った上でロックのエッジの鋭さや生々しい情緒を捉え直すということだ。名だたるUKバンドたちに21世紀の息遣いをもたらしてきたジャグズ・クーナーや、攻撃的なベースミュージックを操る米国の気鋭スラッシーといった海外勢、今やオオカミの盟友と呼ぶべき
BOOM BOOM SATELLITES、そしてトランシーかつロマンチックな高揚感をもたらす名作“Memories [Ken Ishii Remix]”に至るまで、MWAMの熱い歌心を丹念に汲み取ったリミックスが多いことは、偶然ではないはずだ。(小池宏和)
『ROCKIN'ON JAPAN』2020年7月号より