全7曲収録のコラボレーションアルバム。一般的に「コラボレーションアルバム」というと、外部のアーティストと交わって制作されるイメージがあるけれど、今作はOKAMOTO'Sのメンバー同士が交わって生み出されたもの。それって、いわゆるいつもの新作と何が違うの?という疑問を持つ人もいるかもしれない。具体的には、それぞれの楽曲を、作曲したメンバーとは違ったメンバーがプロデュースやともに作曲しているのだ。そして、それによって「これもOKAMOTO'Sなのか!?」と思えるような、新鮮な楽曲が生まれているのだ――そう、見事に「コラボレーションアルバム」の意義を満たしているのである。これができるバンドは、そう多くはないだろう。メンバー一人ひとりが、作詞作曲のスキルとプロデュースの手腕を持ち、お互いをリスペクトできるほど自立したミュージシャン同士でなければいけないからだ。
クレジットを眺めながら、それぞれの組み合わせならではの曲調や音像にニヤリとさせられる。それでいて、一枚を通して懐かしさや物語性が感じられる楽曲が目立つところも興味深い。(高橋美穂)
(『ROCKIN'ON JAPAN』3月号より)
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