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ミニアルバム『描く未来に祝福を』からわずか4ヶ月。新作EPは、「POPS日本代表」を掲げるバンドの真骨頂を明確に映し出す。1曲目“おねがい神様”からして、豊田賢一郎(Vo・G)のソングライティングが光り、続く“NO BACK TO THE FUTURE”も全員参加的な勢いあるユニゾンコーラスが清々しく、ギターフレーズやその音色からロックバンドとしての矜持が滲む。パーカーズの面白さは、そうしたロック的アプローチをもすべて「ポップ」として昇華する姿勢にある。独自性溢れる作詞も秀逸で、“愛の病”では「恋の病」の苦しさを飛び越えて、クレイジーにハイな恋情を衒いなく描き出すなど、とにかくユニーク。それでいて高い共感性を呼ぶ。豊田のみならず、ねたろ(G・Cho)の手による、王道アメリカンポップスをパーカーズ流にアップデートした“ひとりぼっちの夜に”や、2分強で駆け抜ける“怪獣万歳!”なども音楽性の広がりを感じる。バンド内に個性の違うソングライターがふたりいる、その強みを存分に感じさせるEP。(杉浦美恵)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年2月号より抜粋)
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