パーカーズの春の新曲“少年少女よ”は、選ばざるを得なかった道を進むあなたへエールを贈る
2024.04.03 21:30
慣れ親しんだ環境に別れを告げて、新しい道へと歩みを進める春の季節。そんな時期にリリースすることを念頭において作られたパーカーズの新曲“少年少女よ”は、これから進んでいくそれぞれの道を全力で肯定してくれるストレートな応援ソングだ。
1番では、仲間と離れ離れになって自分だけ違う道を進むもうとするときの期待と不安が入り交じる気持ちを真正面から受け止めて、《「夢や自分なりの精一杯を」恥じんな進め》と力強い言葉でその背中を押してくれる。
一方で、そんなふうに夢を追いかける人や自分で決めた道を進もうとする人だけではなく、その道を選ぶしかなかった人の心にも2番のこんな歌詞で寄り添う──《思い描いた将来とは違っていても／お別れじゃない、ない／どんな自分も愛せますよに／胸を張れ、誇れるあなたでいて》──希望の進路に進むことができなかった人、挫折を経験した人、どうしても前向きな気持ちで春を迎えられない人に向けた、それでもあなた自身の価値が変わったりすることはないという希望のメッセージが込められている。
いつもハッピーを届けてくれるのがパーカーズの音楽だが、前作EP『心の中なら何度も言えるのにな』では、寂しさや辛さというマイナスな感情にもフォーカスを当てて、そのうえで大丈夫だよと励ましてくれるようなより包容力のある曲が増えていた。そのときのインタビューでも、ライブを通して自分たちを応援してくれるリスナーの存在を強く実感し、そのリスナーの日常に寄り添いたいという気持ちで曲を作るようになったと話していた。“少年少女よ”もまさにそれぞれのこれからの生活に寄り添う、夢に向かってドキドキしながら新しい道に歩み出すあなたにも、遠回りにはなってしまうけどここから立て直そうとするあなたにも、すべての人に捧げるエールである。（有本早季）
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