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イントロからユーロビート調のビートが斬新。SNSにポストするのではなくラップしろ、酒の場で説教するな、人の体型にあれこれ言うな、というLANAのリアルな苦言がストレートにスピットされる。ヘイターへの怒りをダークで攻撃的なトラックに昇華するのではなく、サックスとアコーディオンが狂騒的にメロディを奏でるラテン風味のダンスビートに乗せ、キャッチーなフックをたっぷりちりばめつつ、《マジ☆かったりいな》というカジュアルなひと言に集約させるところが新世代のポップアーティスト、LANAだ。カルチャーをリスペクトし、多様だから面白いのに、それを否定するのはつまらないとさらりと言いのける。ユース世代の象徴として、武道館を経てアリーナアーティストとなったLANA。そのタイミングでもLANAはあくまでも等身大だ。ネガティブな感情を遊び心のあるクリエイティブに転化し、本質はぶらさず、自由に伸び伸びと、新たな扉を開く。だからこそ共感を呼ぶ。(小松香里)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より)
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