リアム・ギャラガーは「ジャムとかダムドみたい」といたくお気に入りの様子だし、更にはポール・ウェラー御大のお墨付きもばっちりゲットしているニューカマーである。リアムとウェラーの推す新人バンドはしょっちゅう被るんだけど、共通するのはオールドスクールである自分達のサウンドに一切の言い訳をしない男気溢れたクラシック・ブリット・ロックである点。ちなみに本デビューアルバムのプロデューサーはデイヴ・サーディ。オアシスに紹介されたんじゃないかな。
確かにジャムっぽいけれど、直情的な憤りを撒き散らしていたジャムに比べると彼らはずっとラフでルードだ。パブ・ロックやサイコビリーみたいなコテコテの様式美も臆せずがんがん取り込んでいくノリの良さと勢いは、ポーグスやリバティーンズを彷彿させるものもある。UKロック伝統主義は是か非か、みたいなことに悩まないあっけらかんとしたそのサウンドには、遺伝子レベルで組み込まれたマンチェスター・ラッドの誇りすら感じる。こんな風にしか生きられない、いや、こうやって生きてきた伝統の凄み。当然のように3ピース。良い。(粉川しの)