ナカコーのプロデュースによる前作『A.B.C.D.e.p.』、そして初の完全セルフ・プロデュースの今作が完成した今から思えば、『DANCE FLOOR MONSTERS』はthe telephones内での位相変換的な作品だった。つまり、自分たちのサウンド・フォーマットの奇抜さに振り回される偶発的な狂騒感すら楽しんでいたインディーズ期を越え、ダンス・フロアの「その先」を見据えた4人が、その奇抜でカラフルでいびつでクールな要素のすべてを支配下に置くために鳴らした軋轢の音楽でありアルバムだった、ということだ。そして、その試みが完璧に成功したことは、連続リリースされる2枚のイキきった作品を聴けば一発でわかる。特に、ダンス・ロックもオルタナも融かし尽くしたマグマが《let's come together and fight(さあ、集まるんだ 力を合わせて闘おう)》というソリッドなメッセージとともに結晶化していくような“kiss me, love me, kiss me”のスリリングな多幸感! 《try for life(命懸けで挑戦するのさ)》(“Go!!!”)というタフな言葉すら血肉化して、彼らはさらに大きな地平を目指している。最高だ。(高橋智樹)