「ビート・アルバム」などともいわれている本作だが、流麗なストリングス、際限なく広がっていくようなコード感、そしてリチャードのヴォーカルはどこまでもヴァーヴである。しかし、ヴァーヴと決定的に違うのは、このアルバムが素晴らしく開放的でブライトなヴァイブを湛えているところだ。自由を満喫しながら“ボーン・アゲイン”と歌ったりしてしまっているリチャード。やっぱり2008年のヴァーヴ復活劇は彼にとってフラストレーションだったのか、と思うと複雑な気分になるが、本作ラストの“レット・マイ・ソウル”の過剰ともいえるストリングスの響きを聴くと、彼の中でヴァーヴ的なるものにケリがついたのかなとも感じる。先日行われたマンチェスターでのバンドお披露目ライヴで、ヴァーヴのレパートリーから唯一演奏されたのは“ラッキー・マン”だったという。リチャード、前向きでやる気のようだ。(小川智宏)
ア・チェンジ・イン・ミー!
リチャード・アシュクロフト&ジ・ユナイテッド・ネイションズ・オブ・サウンド『ジ・ユナイテッド・ネイションズ・オブ・サウンド』
2010年07月21日発売
2010年07月21日発売
ALBUM
「ビート・アルバム」などともいわれている本作だが、流麗なストリングス、際限なく広がっていくようなコード感、そしてリチャードのヴォーカルはどこまでもヴァーヴである。しかし、ヴァーヴと決定的に違うのは、このアルバムが素晴らしく開放的でブライトなヴァイブを湛えているところだ。自由を満喫しながら“ボーン・アゲイン”と歌ったりしてしまっているリチャード。やっぱり2008年のヴァーヴ復活劇は彼にとってフラストレーションだったのか、と思うと複雑な気分になるが、本作ラストの“レット・マイ・ソウル”の過剰ともいえるストリングスの響きを聴くと、彼の中でヴァーヴ的なるものにケリがついたのかなとも感じる。先日行われたマンチェスターでのバンドお披露目ライヴで、ヴァーヴのレパートリーから唯一演奏されたのは“ラッキー・マン”だったという。リチャード、前向きでやる気のようだ。(小川智宏)