最近はプロデュースを務めると論争作になることが多い気がするリック・ルービンが手掛けたということで、戦々恐々としていたのだが、豪快な四分打ちキックが轟くファースト・シングル“ローリング・イン・ザ・ディープ”を除けば、大きな変化はない。おそらくリック・ルービンはもう一度“チェイシング・ペイヴメンツ”を夢見たのではないかと勝手に思っているのだけど、彼女自身の人間的成長が色濃く反映された結果、音楽的進化はビタースウィートなピアノ・バラードで顕著になっている。なかでも“ターニング・テーブルズ”は本作の中でも飛び抜けた楽曲。キュアーの“ラヴソング”のカバーもいい。彼女は本作の曲を僅か1ヶ月ほどで書いたという。やはりこの人は恐ろしい。(古川琢也)
聖母のような少女のような
アデル『21』
2011年01月19日発売
2011年01月19日発売
ALBUM
最近はプロデュースを務めると論争作になることが多い気がするリック・ルービンが手掛けたということで、戦々恐々としていたのだが、豪快な四分打ちキックが轟くファースト・シングル“ローリング・イン・ザ・ディープ”を除けば、大きな変化はない。おそらくリック・ルービンはもう一度“チェイシング・ペイヴメンツ”を夢見たのではないかと勝手に思っているのだけど、彼女自身の人間的成長が色濃く反映された結果、音楽的進化はビタースウィートなピアノ・バラードで顕著になっている。なかでも“ターニング・テーブルズ”は本作の中でも飛び抜けた楽曲。キュアーの“ラヴソング”のカバーもいい。彼女は本作の曲を僅か1ヶ月ほどで書いたという。やはりこの人は恐ろしい。(古川琢也)