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    アデルの6年ぶりの新曲が遂に解禁! アルバム『30』の発売日も決定。離婚を6歳半の息子に説明できなかったことから書き始めた作品。

    アデルの6年ぶりの新曲が遂に解禁!  アルバム『30』の発売日も決定。離婚を6歳半の息子に説明できなかったことから書き始めた作品。

    とうとう!アデルが前作『25』からなんと6年ぶりの新曲”Easy On Me”を発表した!こちら。

    超直球で鳥肌ものの泣きのバラードだ。ピアノとプロデュースがグレッグ・カースティンで、MVの監督は、グザヴィエ・ドラン。つまり”Hello”と同じコラボレーターだ。さらに”Hello”のMVにも出てきた家が登場する。あのMVでは久しぶりにその家に到着するところが描かれているが、ここでは長らくいたその場所から去る内容。

    また、アルバム『30』の発売が11月19日と発表された。やはりテイラー・スウィフトが『レッド(テイラーズ・バージョン)』の発売を1週間早めたのは、アデルの作品のためだったのかもしれない!
    https://rockinon.com/blog/nakamura/200301

    テイラー・スウィフト→アデルと続くなんて、もうそれだけで気分は年末だ。

    アデルは、ツイートの中で、こう語っている。
    「約3年前にこのアルバムを書き始めた時は、自分が目指していたような場所から程遠く、むしろ真逆と言えるような場所にいた」
    さらに「自分をわざと内面的な混乱へと陥らせていた」

    そしてその過程で、
    「人に知られたくないような自分の真実を学び、自分の層をどんどん剥がし、そして新たな層を作って自分を包んだ。
    自分の人生を牽引する本当に役立つ、健全な精神を見出し、自分のフィーリングをようやく取り戻すことができた。
    そして人生においてこんなにピースフルに感じたことがないと思える場所に辿り着いた。

    だからとうとうこのアルバムを発売する心の準備ができた」

    人生で最も波乱の時期を支えてくれた友人達に感謝を述べ、それと今作が似ているという。

    「私は、労を惜しまずに自分の家と心を再構築した。このアルバムではそれが語られている。我が家とは、心がある場所だから x」

    アデルは、『19』、『21』、『25』とアルバムを出し、今作は『30』。彼女は、現在33歳だが、30歳の時に離婚し、1人の息子さんがいる。

    シングルでは、
    自分に少し優しくして欲しいと歌っている。
    自分は若くして成功してしまったから、周りの世界を体験するチャンスもなかった。
    結婚後、家族を優先するように努力したけど、そこで息詰まってしまって諦めるしかなかった。
    自分の失敗をそんなに責めないで欲しいと。
    傷心とそれでも自分の道を選んだこと、そして許しを歌った曲なので誰もが共感せずにいられないと思う。

    彼女は、今作を当時6歳半の息子さんに離婚を上手く説明できなくて書き始めたと言っていた。
    米VOGUEでこう語っている。


    「息子は、(離婚した後)私が答えれらないようなすごくシンプルが質問をたくさんしてきた。
    例えば、なんでみんなで一緒に住めないの?とか。
    離婚したら、みんな一緒に住まないからよ、と答えると、
    でもどうして?
    私には分からない。みんながそうしないからよ。
    なんで僕のお父さんのこともう愛してないの?
    あなたのお父さんのこと愛してるわ。でも恋してないの。
    という風に9歳の子供が納得できるように説明できなかった」


    なのでアルバムは、彼に説明するような内容になった、ということ。彼が大人になって聴いた時に理解してもらえるように。

    アデルは、史上初、米&英VOGUEの表紙を同時に飾っていて、ここで新作についてかなり多くのことを語っている。


    1)プロデューサー
    グレッグ・カースティン
    マックス・マーチン
    シェルバック
    トバイアス・ジェッソ・Jr.
    Inflo
    ルドウィグ・ゴランソン

    アデルとこれまで仕事したことがある敏腕プロデューサーを多く起用。
    アルバム制作中は非常に弱っていたので、限られた人とのみ仕事したかったのだそう。

    フィーチャリングのアーティストはおらず、代わりに、タイラー・ザ・クリエイターとストームジーの留守電が使われているそう。

    2)サウンド
    マーヴィン・ゲイの”What’s Going On”が大きな影響力」

    3)インスピレーション
    離婚がアルバムのインスピレーションにはなっているが、
    「むしろ自分自身と別れる作品。自己破壊的で、自己反省していて、自己救済の作品」

    「『21』は酔っ払ってよく覚えていなくて、『25』では人が望んでいるだろうと思う作品を作った。今作で初めて『自分がどんな作品を作りたいのか?』を考えた」

    4)エクササイズ
    痩せることが目的だったわけではなくて、エクササイズの中毒のようになって1日に2、3回エクササイズしているそう。

    新作が楽しみで仕方ない!



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