ヤバくて、イカレてて、笑える

MO'SOME TONEBENDER『BEST OF WORST』
2011年04月27日発売
ALBUM
MO'SOME TONEBENDER BEST OF WORST
メジャーデビュー11年目にして初のベスト盤。選曲や曲順はスタッフ任せでメンバーは関与していないらしいが、インディー時代から4つものレーベルを渡り歩き、なかなかまとめて振り返る機会のない彼らのキャリアを、『STRUGGLE』という久々にモーサムらしく「ヤバイ・イカレた・笑える」新作の発売を機に、走査するのも悪くないだろう。そう、本作にはそんな終始一貫したモーサムの個性が横溢している。インディー時代の『DRIVE』から『C.O.W.』収録曲まで全16曲。1番古い“未来は今”は、節目毎に新録され、本作にも2011年バージョンを収録。現在入手可能な3バージョンを聴き比べるのも一興だ。ネジレたオルタナ・ロックを身上としていた彼らが突然打ち込みを導入して四つ打ちのダンス・ロック、というよりはジュリアナ・テクノそのものをやりだしたような“Bad Summer Day Blues”あたりの変身ぶりは今でも笑えるが、『STRUGGLE』の音とは一見かけ離れていても、彼ららしさはちゃんと残っている。新曲も一曲。これを機にこの愛すべきチンピラどもの世界を是非。(小野島大)
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