ジャケットもジギーより好きだ

デヴィッド・ボウイ『アラジン・セイン 40周年記念盤』
2013年04月17日発売
ALBUM
デヴィッド・ボウイ アラジン・セイン 40周年記念盤
3年前『ステイション・トゥ・ステイション』がボックスで出た時はヒイヒイ言いながら購入し、「今後こういう形で過去のボウイ作品が全て出し直されていったら一体どうしよう」と戦慄したものだが、去年の『ジギー・スターダスト』40周年盤はそれほど大袈裟な仕様にならず、今回の『アラジン・セイン』は新規リマスターのみの1枚モノというシンプルな内容で、なんかホッとしたようなガッカリしたような……。

さておき、ボウイのキャリアで個人的に最も好きな時期を問われたら「ベルリン時代」と即答できるが、最も思い入れのあるアルバムを1枚となると、悩みまくったうえで本作をあげると思う。初めて聴いたのはすでに『レッツ・ダンス』も出てた頃だが、タイトル曲でマイク・ガーソンが弾くピアノに衝撃を受けて以来、今日まで何百回と繰り返し再生してきた。アメリカを呼吸したボウイが、グラム・ロックを背にして、さらにスリリングな音楽の冒険に旅立つ最初の大きな飛躍が刻まれた傑作アルバムだ。意外と「最新作で初めてボウイを聴く」という話を聞くが、そういう人は、いい機会なので本作も一緒に聴くように。 (鈴木喜之)
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