タイトルに表れている通り『選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ』という意思が詰まった、メジャー1stアルバム。ここでは、全方位的にミイラズの魅力が発揮されている。遊び心も愛もメッセージも…
自作楽器がそうさせるのか、もともとの音楽志向が自作楽器を作らせたのかわからないが、いずれにしてもここにある自由度の高さは魅力的だ。自転車整備士のビュークとブルー・マン・グループの楽器製作に携わってい…
CDJのライヴで「モテたいんです」と言っていたのび太。その一手として、バレンタインデーにリリースされるのがこのシングルだ。“Would You Be My Valentine?”と“I Wanna Be Your Valentine”、タイトルが対にな…
前作『フォー・ザ・マッシズ』では、ダンス・フロアで鳴るべきレベル・ミュージックを改めて定義してみせ、熱狂的な来日公演も繰り広げた(東京での演奏時間は短かったが)ハドーケン!、3年ぶり3作目のAL。00…
青春がただ眩しく美しいものかと言えば、多くの場合そんなことはないわけで、年月を経る間に胸の内で美化されたり封印されたりする視界や感情を呼び起こす装置としても、音楽は有効だ。仕舞い込んだ過去が赤面する…
ビートを軽快に刻み、甘酸っぱいメロディを響かせる表題曲“PERFECT BLUE”。爽やかな夏ソングだと思って聴き始めたのだが、その印象はすぐに変わった。この曲は何とも言えず物悲しい。成就しなかった過去の恋模様…
言うまでもなくユニゾンのライヴは素晴らしい。というか、このバンドの場合ライヴを観て「素晴らしい」と思わなかったことがないというのが素晴らしいのだが、4作目となる本作は、その凄みにこれまででもっとも肉…
UK発の現代的なブルー・アイド・ソウルの歌い手として評価の高いジェイミー・リデル。前作は共同プロデューサーにベック、仲のいいファイスト、(ワープのレーベル同輩である)グリズリー・ベアのクリス・テイラー…
先行シングル“突撃ロック”を幕開けに今回も小気味よく進む珠玉の12曲。マーシーは“団地の子供”“日本の夏ロックンロール”“南から来たジョニー”でワビサビの世界を描き、ヒロトは“人間マッハ”“ヘッドバン…
全米6位まで上昇した前作は、ひとつの物語に沿って作られたコンセプト・アルバムだったが、かなり根を詰めた制作作業だったらしく、今回は「気楽にやろうぜ」という姿勢で取り組んだという。ただ、単に原点回帰を…
これぞ「アルバム」ならではの作品である。すでに先行シングルとして披露された曲もあるが、本作で聴き通すと印象はまた違うはずだ。これまでに体験したことのないタイプの高揚感に包まれ、何度も何度もリピートし…
マイ・モーニング・ジャケットのクマ兄貴ことジム・ジェームスの初ソロ・アルバム。マイ・モーニング・ジャケットのような壮大なスケール感を持つサイケデリック・バンドのメンバーがソロ作を作る時、得てして極端…
昨年ライヴを見た時、歌も演奏も上手い、キッズの心を射抜くラウド感と、幅広い耳を掴むメロディの両方を持っている、だけど……若いなら、ロックバンドなら、もっとはみ出せよ!と思ってしまったのだが、この2nd…
まだ28歳なのに、もう伝説めいた噂ばかり伝わってくる米テキサス出身のブルース・ギタリストの、満を持しての初メジャー・アルバムである。ブルースの遺産を多く受け継ぐワーナーから、マイク・エリゾンド(エミネ…
昨年5月にミニ・アルバム『渦になる』でデビューしたきのこ帝国のファースト・フル・アルバム。『渦になる』も良かったが、今作は本当に素晴らしい。一聴して耳に残り、いつまでも脳裏にこびりついて離れない。甘…
「現代のマンチェスター」を代表するバンド、デルフィック、待望のセカンド・アルバム。 大きな話題を呼んだ09年のデビュー・シングルは「名門テクノ・レーベル」R&Sからのリリースだったし、大ヒットしたファ…
何周年アニバーサリーだとか、何か特別な場所でやったとかいった冠付きのライヴというわけではない。けれども本作は、ロックバンドが大きく孵化する瞬間を捉えた画期的なドキュメンタリーだ。通算4枚目にしてメジ…
昨年3月に行われたアニヴァーサリー・ライヴ2デイズの模様を収めた2枚組。ブルーレイのみの発売。 2枚組で200分超。計59曲演奏しているが、2デイズでだぶって演奏しているのは3曲だけ。1日目ではフミとヤノのツ…
清竜人の5thアルバムは、2月に始まる全国ツアーのチケットとセットでのみ販売される。CD音源とステージの両輪ではじめて真意が伝わると考えるから、との趣旨の説明が資料にある。よってCDのみをレビューするのは制…
スタイルやテーマやメッセージに先んじて音と言葉の「遊び」があるというヒップホップの原点に、2013年の日本で出会えるとは思ってもみなかった。メッセージにしろスタイルにしろ、右にならえの風潮が強まりこそす…
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