全英トップ10入り記録のデビュー作『ヤング・チェイサーズ』から2年、新世代UKギター勢の中でも際立って無邪気でピュアなガレージ・ポップを鳴らしていたサーカ・ウェーヴスが、一気に大人びた成長を遂げたのがこ…
サムシング・コーポレイトやジャックス・マネキンでの活動から、自身の名前でのソロ活動をスタートしたアンドリュー・マクマホン。そのデビュー作となったセルフタイトル的な前作(2014年)では、癌の闘病生活や家…
『Cloud19』、『You Should Be Here』という2作のミックステープで注目を集め(特に後者は前回16年のグラミーでアーバン・コンテンポラリー部門にもノミネートされた)、今作が待望のデビュー・アルバムとなるオー…
とても甘美な歌声とポップなマインドの持ち主であるサンダーキャットは、そこに超絶ベース・プレイを捻じ込むことでこれまでの個性的なソロ作品群を生み出してきたようなところがあったが、約3年半ぶりとなる今回…
もともとはレミオロメン時代の楽曲で、友人の結婚式のために藤巻亮太が作った曲である。春の訪れを待ちわびるような温かなメロディは、不朽の名曲、そしてウェディングソングの定番として、多くの人の胸に刻まれて…
初期ミニアルバム3作品をコンパイルした『大日本異端芸者的脳味噌逆回転絶叫音源集』('06年)、キング在籍期の作品から選曲された『TRACES BEST OF 2005-2009』('11年)に続くthe GazettE自身3作目となるベスト…
1曲目の“birdman”を聴いた瞬間から、「ここからとんでもないことがはじまるかも!」というワクワクが胸を埋め尽くしていく。クガイトシキ(G・Vo)とナカザトモヤ(Dr・Cho)によるAIRBAGの、初の全国流通盤とな…
雨のパレードというバンドは、色んな意外性を持っているのが魅力だ。バンドなのにバンドサウンドにこだわらず、クールなクリエイター集団でありながらメッセージや歌声は熱っぽく、かといって全体的には心が穏やか…
「10代の自分を支えてくれた言葉」を思い返すと色々ある。両親や先生、部活の先輩が諭してくれた言葉は大人になった今になってその真意や深みが分かるようになったし、教室で友人と交わした何気ない会話は楽しい学…
「これが本当にあのピジョン・ディテクティヴズ?!」と驚かされる4年ぶりの新作。約10年前、ポスト・リバティーンズとでも称すべきアンセミックなガレージ・ポップを鳴らし登場した彼らの過去を思えばまさに激変、…
<言葉が紙コップからあふれ出す、やまない雨のように>とはジョン・レノンの傑作“アクロス・ザ・ユニヴァース”の歌い出しだが、エド・シーランのこの新作を聴き終わって、やまない雨のように、良い曲が紙コップ…
フィーリーズは、80年代アメリカのカレッジ・シーンにおける最重要バンドのひとつ。にもかかわらず、彼らの影響下にあるR.E.M.が、90年代にはUSオルタナティヴ・ムーヴメントの中で圧倒的な現役感を示しつつ時代の…
実質的にはデイヴのソロと言っていい。賑々しい楽器のバンド・アンサンブルで魅了した、あのダーティー・プロジェクターズの姿はここにはない。かわりに基調となっているのは、現在のポップ音楽――昨今のR&Bやエ…
3年ぶりの2作目。驚くほどポップになった新生テンプルズである。 ファーストで彼らが目指していたのは、60年代のオリジナル・サイケやフォーク・ロックの現代版であった。繊細な12弦ギターのアルペジオと、メロト…
過去数年、イギリスで高く評価されると同時に反発も引き起こしてきたお騒がせな野郎デュオが名門ラフ・トレードとの契約を経て遂に日本デビュー! ベージュで曖昧なこの時代に好き/嫌いがはっきり分かれるリトマ…
3月3日にドキュメンタリー映画『WE ARE X』が全世界同時公開される。その同日にリリースされるのがこのオリジナルサウンドトラックだ。目玉はエンディングテーマを飾る新曲“La Venus”(Acoustic Version)で、本…
話題のコラボ。新曲を宇多田ヒカルと共同プロデュース。さらに宇多田は歌詞を菅波と共作し、ピアノとストリングスのアレンジを手がけ、ピアノとバックボーカルで演奏にも参加している。宇多田にとって他アーティス…
最高傑作、というのはこういうレビューとかで多用されがちな言葉だし、電気みたいにキャリアが長くて何作も歴史に残るアルバムを作ってきた人たちに今さらくっつけても信憑性ないと思うが、それでも、どうしても、…
「さあ、すべてを混ぜ合わせる音楽を鳴らそうぜ」という威勢の良い掛け声が英語詞で綴られた、デビュー20周年記念日の配信シングル。超ソリッドなフロア直撃型のナンバーだ。高らかなハーモニーの、サビの突き抜け…
『Origin』のリリースとツアーを経て迷いやブレに気づきながらも“Wake up”でもう一度《目覚めよう》と決意を新たにしたKANA-BOON。彼らをデビューからわずか数年でアリーナバンドにまで格上げし、成長させてきた…
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