ガガの曲は基本的に情緒的ではなく、音楽としては非常にシンプルで「メッセージ性がある」というより、メッセージそのものである。ベース音の効いたリズム・パターンが70年代のディスコ・ミュージックを彷彿させる…
衝動のアクセルを踏み込めば踏み込むほどカラフルさとポップ感を増していくフジファブリックの音楽世界にあっては、ある意味アップビートな楽曲はすべからくエモーショナルなダンス・ロック・ナンバーであるとも言…
凄まじい映像だ。マドンナの殺気と妖気とカリスマ性がピークに達し、ほとんど人間に見えない。実年齢は確か50代半ばだったはず……オーラと気迫は20代の頃を超えているし、スポットライトの下では20代に見える。人…
これぞ星野 源という楽曲である。久々のシングルは乱れ咲くホーンセクションと狂ったように跳ねまわるビートが先導し、星野が楽しげに歌を重ねる素晴らしい楽曲だ。自身も出演の園子温監督最新作『地獄でなぜ悪い…
メタリカの3D映画『スルー・ザ・ネヴァー』はじつに彼ららしいフィルムだ。レッド・ツェッペリンの映画『狂熱のライヴ』にインスパイアされたライヴとファンタジックな映像を併走させていくもので、実際にライヴを…
前作『スビザ』リリース後は時流もあってチルウェイヴにひっくるめられもしたが、こうして新作が届いてみると、非英米の宅録ポップの真髄ここにありき!というのを再確認して嬉しくなる。北米インディよりも、ザ・…
前作『100マイルズ・フロム・メンフィス』で「スターダムに憧れた頃の自分」を野性的かつアグレッシヴに鳴らしていた彼女が、カントリーの聖地・ナッシュヴィルを拠点に作り上げた新作アルバムを『フィールズ・ラ…
アルバム『Weeeeeeeeee!!!』以来10ヶ月ぶりの新作は、新曲3曲にリメイク2曲の5曲入りミニ・アルバム。エンジニアに、最近ではART-SCHOOLの『The Alchemist』を手がけた益子樹(ROVO)が起用されている。ちょっと意…
スコットランド、グラスゴーで結成された3人組エレクトロニック・ユニット。最近、一部の高感度人間(笑)たちのあいだで話題となっている「シーパンク」というタームと同じような流れで「80年代のエレクトロニッ…
3年前の前作を聴いたとき、その生まれ変わったような瑞々しさに驚いた。90年代からの彼らの音楽を聴いている(ぼくのような)者が「最高傑作!?」と興奮してしまうのみならず(若者をふくめた)すべての音楽ファン…
我らがKANA-BOON、いよいよメジャーデビューである。というか必殺曲〝ないものねだり〟収録のミニアルバムが出た4月の時点で、すでにブレイクを果たした手応えありまくりの彼らの「次の一手」として、この「かかっ…
圧倒的な王道感。最初に聴いたときからこんな言葉が頭の中でピンボールのように弾けとんでいる。といってもただ玉座に座っているだけの王道感じゃない。3年ぶり、通算6枚目のアルバムは、前作『カム・アラウンド・…
このknotlampのニューアルバム『Hello to Nostalgia』を活動休止の報とともに聴くことになるなんて考えもしなかった。メロディックパンクシーンにしっかりと根を下ろしながら、ポップからダンスミュージックまでを…
昨年、ゴティエの〝?失恋サムバディ?に次いで「オルタナ・ロック」のカテゴリではラジオ・オンエアが最も多い楽曲となった〝タン・タイド?と『ネヴァー・トラスト・ア・ハッピー・ソング』でのブレイクを経て早く…
これはすごい。Northern19結成10周年にして初のミニアルバムとなる今作は、2ビートもアコギの歌心も燃え盛るメロディック・パンク魂も約2分半の中に盛り込んだ“GO”しかり、シリアス&ヘヴィに渦巻く孤独と焦燥感…
新編集のベスト・アルバムなんていうと、つい阿漕な商売かと警戒してしまうピュアなパンクスもいるかもしれないが、本作はかなり興味深い編集盤になっている。クラッシュみたいに代表曲からそうでもない曲まで含め…
今年1月にリリースされた、前作にあたるミニアルバム『菅原達也菊地椋介佐伯香織渋谷悠』で歌われていたのは愛だった。“in布団”も“踏切チック”も“信号の奴”もラブソングだった。同じように、“輝くサラダ”…
前作からは3年強というインターヴァルで、彼のキャリアの中では最長の期間となる。これに次ぐものとなると3作目から4作目の3年弱だが、この期間中にはサントラ作品のリリースがあった。今作はかなり慎重に念入りに…
結成15周年のアニバーサリーイヤーとなるTHE BACK HORNの2013年は、2度目となる武道館公演で幕を開けた。スケールの大きなエネルギーを放ち、またとても開放感に満ちていて、観客たちを会場ごと抱きしめるパワーが…
前作『ザ・ユニオン』は尊敬するレオン・ラッセルと共に制作され、前々作『キャプテン・アンド・ザ・キッド』も75年の名盤『キャプテン・ファンタスティック』の続編として作られる等、近年のエルトン・ジョンのア…
rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)は、ロッキング・オンが提供する音楽ニュースサイトです。 rockinon.comでは、邦楽誌『ROCKIN'ON JAPAN』から、邦楽ディスク(CD/EP/DVD/ブルーレイ)の新譜レビューをお届けしています。