オリジナル・メンバーによる70~78年の音源を集めた、まさに究極の2枚組ベスト。アンディ・ピアースによる09年の名リマスタリングも、彼ら自身の監修による絶妙な選曲も功を奏しているのだろう。昔から大好きだっ…
英リーズ出身のインディー・デュオ、メナス・ビーチの2年ぶりのセカンド。基本形は男女2人だがサブ・メンバーは流動的で、マンサンのポール・ドレイパーがギターを弾いていて驚いた記憶がある。かのジョニー・マー…
ピート・ドハーティにとってリバティーンズ、ベイビーシャンブルズ、自身のソロは明確に区別できない「ひとつ」の表現であり続けてきた。リバが不調な時はベビシャンが心臓代わりとなるし、カールとの関係が拗れて…
KEYTALK10枚目のシングル表題曲“ASTRO”は王道中の王道というべき曲。戦うように掛け合いを繰り広げるツインボーカル、その裏で異彩を放つギター、疾走感溢れる4つ打ちビート、2分48秒という短時間で熱量をすべて…
これ、誇張抜きにMWAMの最高傑作シングルだと思う。表題曲は、映画前作に提供した“Dive”に続き『新宿スワンⅡ』主題歌。大胆に音の間を空け、メロディそのものに雄大な広がりを持たせたミドルテンポの1曲だ。プ…
ゴーン・イズ・ゴーン、ジラフ・タン・オーケストラ、クリスタル・フェアリーなどUSオルタナ系スーパー・グループ流行りな昨今。このヴァニシング・ライフも、そちら系が好きなリスナーならオオッ!と身を乗り出す…
17年4月にロックンロール名誉の殿堂入りが決定したジャーニーの代表作といっていい『エスケイプ』の35周年記念盤。キャリアを通して9000万枚ものセールスを誇るモンスター・バンドだが、実はチャート1位を記録した…
11年にインディーズのデビュー・アルバムをいきなりビルボード1位へと送り込み、その翌年にはサマソニに出演してスタジアムを揺らしまくっていたペンシルヴェニア出身の白人ラッパー/プロデューサー=マック・ミ…
本国では16年夏にリリースされ英国で最も売れたデビュー・アルバムとなった本作は、間違いなく16年のUKロック最大の成果のひとつであり、ギター・バンドの希望を未来に繋いだ超重要な一枚だ。半年遅れの日本盤リリ…
今回のSA-CD再発シリーズで最後を飾る1枚となったが、時代的には最も古い1971年のアルバム。第1期ジェフ・ベック・グループでハード・ロックを作り出したジェフ・ベックは、その発展に関してはジミー・ペイジに任…
バンド結成25周年を迎えてのリリースとなる通算10作目のアルバムは、セルフ・タイトル(通称、ブラッド・アルバム)。ギル・ノートンがプロデュースを手がけた前作『ベリアルズ』(13年)は、これまでのAFI作品の…
2015年のアジア/ヨーロッパツアーと国内の対バンツアー、その年末の幕張メッセまでを追ったドキュメンタリー映画、2016年3月公開。ドラマー山口智史が休養に入る時から撮り始め、サポートドラマー森瑞希とアジア…
もう25年も前のことになるのか。この通算7枚目のアルバムが出た頃のR.E.M.の人気っぷりは今からでは想像もつかないだろうが、インディ・シーンで限界点を超え、満を持してメジャー展開し大成功した『グリーン』(8…
UKのボノボことサイモン・グリーンの4年ぶり6作目。ライ、ニック・マーフィーa.k.a.チェット・フェイカー、ハンドレッド・ウォーターズのニコル・ミグリス、そしてブルックリンを拠点にモロッコの伝統音楽グナワを…
2016年12月の来日公演があまりにも素晴らしすぎたザ・XX、4年半ぶりの3作目。来日公演でもここから数曲がプレイされ、ライヴならではの広がりのある展開に陶然としたが、こうしてアルバムとしてじっくりと聴くと、…
16年で90歳を迎えたトニー・ベネットの誕生記念イヴェントを収録したライヴ作品。9月にニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールで行われた、おびただしいゲストが賑わしたそのステージの様子をまとめ…
現在はLAに活動の拠点を置くサウス・ロンドン出身のサウンド・クリエイター。本作は2枚目となるニュー・アルバムになる。前作『トレマーズ』から約3年の間にはホンネやアクアラングのリミックス/プロダクションで…
現在はトリオ編成で活動するサンフランシスコのエレクトロニック・プロジェクト。本作は、16年秋に配信された、かれらの2年ぶり5枚目のアルバムになる。 ティコといえば、そのエレクトロニカやアンビエント~ポス…
ホリエアツシが2009年にこのソロプロジェクト・entの第1弾としてリリースしたアルバム『Welcome Stranger』は、エレクトロニカを主体にしたサウンド、抑制の効いたボーカルが内省的な印象で、翌年公開の映画『ソラ…
既発シングル曲“サママ・フェスティバル!”“In the Morning”でも極彩色ポップファイターぶりを発揮していたMrs. GREEN APPLEだが、前作『TWELVE』から1年ぶりの2ndフルアルバムとなる今作の隅々にまでみなぎる…
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