「肯定」を鳴らす進化作
『わたしが愛すべきわたしへ』
インタヴュー

(インタヴュー:小栁大輔/撮影:上山陽介)

蟲ふるう夜に

BiSのプロデューサーである松隈ケンタが手掛けた爆裂アレンジと、痛みと傷、生きることの苦しみを赤裸々に吐き出す歌詞世界で、コアな支持を集めてきた蟲ふるう夜に。筆者も、ライヴに通い、メンバーと話をするたびに、その逃げ場のない描写に対する興味は増し、ブログなどで強く推薦してきたひとりだ。そして、そんな彼らが今年6月4日(蟲の日)に発売した最新ミニアルバム『わたしが愛すべきわたしへ』は、あらためて全方位にレコメンドしてまわりたい、素晴らしい作品だ。本作で、彼らが作品に込めてきた「共感」のかたちはガラリと変わった。
《そのカタチは 変わってくから/その顔さえ 変わってくから/そう劣等感を抱く事/ヒトが上手に僕を決める事/愛してるんだよ 不安定な自分》(“わたしが愛すべきわたしへ”)
痛みを痛みとして吐き出すのではなく、痛みとは自分が前に進むためのある種の糧として引き受けていくものだという「肯定」が鳴っている。「鳴らせるようになった」という言い方が正確なのだろう。
この新たなアプローチは、肯定と受容を目指したメッセージとなり、さらなるポピュラリティを獲得していく手応えがある。 RO69初のインタヴュー。作詞作曲の要であるVo蟻に、本作が生まれた経緯、その変化の真相をじっくり語ってもらった。

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