【インタビュー】“スターマイン”のさらなるバズも必然。Da-iCEの5人が最新アルバム『SCENE』の多様な音楽性を語り尽くす

【インタビュー】“スターマイン”のさらなるバズも必然。Da-iCEの5人が最新アルバム『SCENE』の多様な音楽性を語り尽くす

(“スターマイン”は)今年こそ花火大会で歌いたい。あと、夏の甲子園でブラスバンドバージョンで聴けたら嬉しいです(花村)

──Da-iCEのネクストフェーズを感じさせる、様々な魅力が詰まったアルバムができあがりましたね。

工藤大輝(Performer) 今までのDa-iCEにない曲も多くて、でも非常にバランスのいい作品になったと思います。ファンの人たちにとっても久々のフルアルバムだし、最近の有名な曲からファンになってくれた方にも、僕らの新しい一面を見せられるアルバムになったかなと思います。

和田颯(Performer) 聴いていて楽しいアルバムですし、新しい中にもどこか懐かしい感じもする一枚になりました。

岩岡徹(Performer) またさらに振り幅が広がりましたよね。これは無限大の可能性を感じるアルバムだと思っています。

大野雄大(Vo・Performer) ほんとに自信を持って人にすすめられるアルバム。Da-iCEにはまだまだこういう面もあるんだよって、あらためて名刺代わりになる一枚ができたかなと思いますね。

花村想太(Vo・Performer) 最近Twitterとかで「昔好きだった」みたいなコメントをよく見るんですよ。特に、JO1BE:FIRSTとかと一緒にイベントに出たりすると、「Da-iCE昔好きだったから久々に観れてよかった」とか。そんな中で、このアルバムを聴いてもらえたら、「Da-iCEってやっぱりいいなあ」って思ってもらえると思うので、このアルバムを引っ提げてまわるツアーには、そういう人たちも戻って来てくれたらいいなあと。

──『SCENE』というタイトルはどこから?

工藤 いくつかテーマはあったんですが、『SCENE』というのがいちばんしっくりきたんです。僕らはいつもライブのことを考えながら曲を作っていて、ツアーでアルバム全曲やるとして、「いろんなシーンを見せる」っていうのはリリース後のライブのテーマとしてもすごくしっくりきたんですよね。

──まず昨年の夏の終わりに“スターマイン”のリリースがあって。あの曲は明確に多くの人を巻き込みたいという意志を持って作られたポップソングでした。そして1年経ってまたいろんなところで耳にする、息の長いヒットになっていますよね。

工藤 そうですね。去年、本来ならもっと夏のおもしろ施策とかいろいろ絡めてやっていけそうだったんですけど、リリースがズレ込んで夏の終わりになってしまったので。まあ、今年あらためて、いろんなテーマソングにしてもらったりしているし、結果オーライだったんですけど。“CITRUS”の動きに近いというか、シーズンまたいで聴いてもらえる曲になったというのは嬉しいです。こういう曲があればフェスとかでもしっかり戦えるし。

花村 でも今年こそ花火大会で歌いたいですよね。あと野球場でもみんなで歌えたらいいなあって。夏の甲子園でブラスバンドバージョンで聴けたら嬉しいです。高校生の皆さん、ぜひよろしくお願いします(笑)。

──ばっちりイメージできますもんね。アルプススタンドで鳴ってるのを。

花村 かっとばせー○○! ♪一発じゃ足りないのかい──ってね。

大野 めっちゃ合うよね。

花村 ブラスバンド用のスコア作ってバラまきますか(笑)。

大野 去年の夏の終わりのリリース時には、正直「もっと早く」って思ってた部分があったんですけど、逆に、今年から夏祭りとか花火大会は解禁になるところがたくさんあるので、そう思うとほんと結果オーライでしたね、“スタマ”は。

工藤 “スタマ”……。

花村 その言い方初めて聞いたけど(笑)。

大野 すみません。僕も今初めて言いました(笑)。なんか、言い慣れてる感出したくて。本家は“スタマ”って言うんだ?みたいな。

花村 いや、僕たちずっと“スターマイン”って言ってますけど(笑)。

──(笑)。工藤さんは“スターマイン”がここまで刺さる曲になるというのは、予想できていましたか?

工藤 もちろん刺さったらいいなと考えて作りましたけど、ここまでいろんな人に聴かれるようになったというのは嬉しい誤算で、子供達が楽しく踊ってくれたりとか、さすがにそこまでは計算していなかったので。二次、三次の波及が、僕らの手を離れたところで起こるというのを間近で見ていて、すごくありがたいなと思いますし、こういうことができるのも、ダンス&ボーカルグループの中でも僕らぐらいだろうなという自負はありました。

──“スターマイン”はダンスパフォーマンスもとにかくパワフルですよね。

和田 最初はほんとにすごく辛かった記憶が(笑)。

岩岡 この曲に限ったことではないですけど、12年間ずっと、新曲はいつも振り付けが大変なんですよ。もちろんかっこいい振り付けをありがたく頂戴しているんですけど、この曲もめちゃくちゃ大変でした。でもだんだんと消化できてきて、楽曲が持つ楽しさもライブではしっかり表現できているので、みんな互いに成長できているなと感じる曲でもありますね。

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Da-iCEの場合、曲を作る時から振り付け師の顔が浮かんでダンスのイメージができているものは、すごくいい曲になる確率が高いんです(工藤)

──それをさらに上回るのが“Funky Jumping”のダンスで。

大野 あれはきつい(笑)。

和田 ライブでも終わったあとのMCほどしんどいことないですよね。

──“Funky Jumping”は大野さんも花村さんもしっかりダンスで魅せながらの歌唱。正直、どうですか?

大野 やっぱり歌って踊るって楽しいなあと……あの……正直、辛いっす(笑)。ほんとに僕、すごく難しいなとあらためて思いました。ダンスプラクティスを撮る時はダンスに集中できるので楽しいんですよ。でも歌が入るとどうしても呼吸がブレる時があるので悔しいところもあるんです。Da-iCEを結成して13年目になりますけど、そのバランスを研究し続けてきて、そういう意味では終わりのない楽しいチャレンジが続いているんだなと思いますけどね。

花村 この曲は僕が歌詞を書いたんですけど、作詞の時点で頭の中にはKAZtheFIREがいて。カズくんに振り付けしてもらったらめちゃかっこいいだろうなあって思っていたんです。結構スワッガーな感じというか、オラオラ系かつセクシーな振り付けをする人なので。この楽曲はカズくんをイメージしながら書いてた部分もあります。

工藤 Da-iCEの場合、曲を作る時から振り付け師の顔が浮かんでダンスのイメージができているものは、すごくいい曲になる確率が高いんですよね。“スターマイン”もそうでしたし。

──その作り方ってすごくDa-iCEらしいというか、ならではですよね。

工藤 そうですね。いろんな振り付け師さんがいて、この曲は誰がいいかってすぐに想像がついて。ダンス&ボーカルグループならではかもしれません。

──アルバム1曲目のタイトル曲“Scene”は、作曲が花村さんで、作詞が岩岡さんと花村さんですね。

花村 アルバムもライブも1曲目はお客さんの期待度が高くて、どんなに静かな曲で始めてもテンション高くスタートできるものだっていう話を、前に徹くんとしていたことがあって。その話を思い出して、1曲目をなるべくテンションを上げずにスタートしてみたらどうかなって思ったんです。それで1曲目の1番を書き上げて。徹くんと話していたことを思い浮かべながら書いた曲だったので、徹くんにもジョインしてもらおうということで、2番以降を作るタイミングで、徹くんの歌詞のイメージとか、どういう流れにしたいかというのを聞いてから、1番から全部書き直していきました。

岩岡 最初、想太の中には「これまでのDa-iCE、今のDa-iCE、これからのDa-iCE」と、「いろんなシーンがある」っていうのがテーマとしてあったんですよね。それって小説みたいな感じだなあって思って、そのイメージと当初のテーマを合体させたらちょうどいいのかなあと。

──アルバム1曲目としては珍しいテンション感ですよね。

花村 そうですね。じわじわ上がっていくのがDa-iCEっぽい。

工藤 洋楽っぽくていいよね?

大野 SEで始まっていきなり曲バーンじゃなくて、曲でもまだじわじわくる感じで。

工藤 そう。あの感じがすごく好き。

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