マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂

マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂 - All photo by 酒井ダイスケAll photo by 酒井ダイスケ

●セットリスト
1.青春と一瞬
2.トリコになれ
3.レモンパイ
4.恋のマジカルミステリー
5.眺めがいいね
6.MUSIC
7.愛の手
8.ワンドリンク別
9.幸せやそれに似たもの
10.TREND
11.STAY with ME
12.ブルーベリー・ナイツ
13.あこがれ
14.二人ぼっちの夜
15.洗濯機と君とラヂオ
16.Supernova
17.ハートロッカー
18.ヤングアダルト

(アンコール)
EN1.恋人ごっこ
EN2.ミスター・ブルースカイ


確かなステップアップを刻んだ2019年の軌跡をたどり、2020年のさらなる躍進を約束する、大充実の2時間。昨年9月11日にリリースしたミニアルバム『season』を引っさげてのマカロニえんぴつの全国ツアー「マカロックツアーvol.8 ~オールシーズン年中無休でステイ・ウィズ・ユー篇~」ファイナルはそんな夜になった。マイナビBLITZ赤坂のステージで、はっとり(Vo・G)は「やれることも見えてきたし、やれないこともわかってきた」とその確かな手応えを語っていたが、まさに、今マカロニえんぴつがシーンの最前線にいることの頼もしさと存在意義みたいなものを全力で証明するライブだった。

マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂

冒頭、ステージに登場してピンスポットを浴びたはっとりが弾き語りで歌い始めたのは“青春と一瞬”のサビ。次の刹那、力強いドラムとギターが鳴り響く。2019年のマカロニえんぴつを象徴する1曲といっていいこの曲が、いきなりBLITZのスケールを軽く打ち破り、心を揺さぶってくる。立ち尽くすようにして聴き入るオーディエンスの姿が、何よりもその力を物語るオープニングだ。一転、はっとりが「東京ー!」と雄叫びを上げ“トリコになれ”へ。田辺由明(G・Cho)のワウギターに高野賢也(B・Cho)による重心の低いベース、サポートメンバーの高浦“suzzy”充孝が踏み鳴らすバスドラを搭載したヘビーファンクなサウンドが痛快に鳴り渡る。「赤坂、自由に楽しんでいってね!」という言葉とともに披露された“レモンパイ”で、早くもBLITZは最初のピークを描き出す。

作曲を担当した田辺のロック魂が炸裂する“恋のマジカルミステリー”、サイケなベースとオルガンの音色に彩られた“眺めがいいね”。1曲ごとに表情を変えるアンサンブルと、そのなかでも大事なところを外さない歌心が、このバンドの真骨頂。リフの面白さ、リズムの楽しさ、アレンジの妙、コーラスの美しさといった、いわば純ロックバンド的な味わいと、やるせない現実を優しさとユーモアとちょっとのひねくれでカラフルに歌い上げるメロディと歌詞が、両輪のようにバンドをドライブさせているのだ。

マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂

ソロ回しでメンバー各々が腕をふるった“幸せやそれに似たもの”に続いて行われたはっとりによるメンバー紹介で、メンバーそれぞれのキャラをスパッと言っていくはっとりの口調からはバンド内の親密な関係と信頼が伝わってきたが、すばらしいのは、それが何よりも楽曲と演奏に顕わになっているところ。『season』はメンバー全員が作曲をしているというのがひとつのコンセプトとなっているが、わざわざそれをコンセプトにするまでもなく、マカロニえんぴつの楽曲には常にメンバー4人の血が通っている。ミニアルバムのテーマにダイレクトに結びつく長谷川大喜(Key・Cho)作曲の“TREND”がもつ変幻自在なメロディ、ミラーボールも回った“STAY with ME”の印象的なシンセリフ、“ブルーベリー・ナイツ”でのエモーショナルなギターサウンド。一曲ごとに異なる個性が発揮され、異なる見せ場があり、それがライブ全体、マカロニえんぴつの音楽全体の世界を広げている。

バンドを組んだ原点にある思いを歌った“あこがれ”を歌い終え、「まだまだ元気は残ってるでしょうか?」とはっとり。ラストスパートは機関銃のようなビートから始まる“洗濯機と君とラヂオ”からスタートだ。「後悔を全部無かったことにしてあげる魔法の歌、あります!」と“Supernova”をパワフルに鳴らし、“ハートロッカー”でははっとりがフロアに倒れ込み……すべてを出し尽くすようなテンションで駆け抜けていく。

マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂

「マカロニえんぴつが必要ですか? 必要でしょう? でもね、俺たちもあなたがいなきゃ意味がないんです。『ここにおんなじ人いるよ』、それだけです」。結成から8年かけて積み上げてきたもの、その結果として手に入れた2019年の躍進。今マカロニえんぴつが歌うべきメッセージを注ぎ込んだ本編ラスト“ヤングアダルト”が、まるでエンディングテーマのように響く。拭えない絶望を、報われない日々を、終われない青春を、マカロニえんぴつはすべて自分ごととして歌う。そしてそれがそれを受け取る人一人ひとりの自分ごとになっていく。ロックバンドにしかできない感動的な共鳴と共振の景色が、マイナビBLITZ赤坂を最後まで覆っていた。

アンコールでは4月1日(水)に約2年ぶりとなるニューフルアルバム『hope』をリリースすること、そして全国ツアーの開催をアナウンスし、その『hope』からの楽曲“恋人ごっこ”も披露。ここからさらに加速していく物語を予感させる、新鮮な手応えのある楽曲だった。アルバムの完成が今から本当に楽しみだ。(小川智宏)

マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
マカロニえんぴつ/マイナビBLITZ赤坂
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする