sumika
1日目のトップバッターとしてステージに立ったのはsumika。“ソーダ”の美しいハーモニーが響き渡ると、弾けるように彼ら一流のポップサウンドが鳴り渡る。“Lovers”、“絶叫セレナーデ”“願い”……5人は巨大なLEDスクリーンを背負い、そこに映るさまざまな映像と演奏がシンクロして壮大な風景を描き出していく。「夏のROCK IN JAPANって甲子園みたいなもので。今年は甲子園がなくなって悲しいなあと思っていました」と片岡健太(Vo・G)は語っていたが、そのぶんの思いのすべてをぶつけるような、鮮やかでエモーショナルなライブ。ラストはアグレッシブなバンドアンサンブルが力強く鳴り響いた“ファンファーレ”。見事にこの新しいフェスの幕を切って落としてみせた。四星球
いきなり全面にボカシのかかった映像でスタートしたのは四星球。「盛り上がっていないと画面がボケる」という地獄のルールを課した彼らだが、さすがというべきか、1曲目“妖怪泣き笑い”からブリーフに法被というユニフォームに身を包んだ4人がクリアに画面に映り出す。しかしバラード“アナザーストーリー”のアウトロでは再び画面にボケが。「これはカメラのせいではなく、みなさんの涙のせいではないでしょうか」と北島康雄(シンガー)。じゃかしいわ! 『ROCKIN’ON JAPAN』のロゴを背に画面を縦に切って雑誌の表紙になってみせ、その喜びをすべてぶつけたラスト“クラーク博士と僕”をネタ大盤振る舞いで駆け抜けた。おいしくるメロンパン
3組目はおいしくるメロンパンだ。アブストラクトな映像が幽玄な雰囲気を醸し出すなか繊細なギターサウンドが鳴り響く。“look at the sea”から始まったライブは“epilogue”“色水”と彼らの代表曲を重ねていく。3ピースのアンサンブルの妙味、緻密なリズムワークと美しいコンビネーションが彼らの魅力だが、こうしてイヤフォンを通して聴いているとその魅力がリアルなライブ以上にダイレクトに伝わってくるようだ。とりわけ彼ら一流のキラーチューン“シュガーサーフ”から、大きなスケールのロックナンバー“架空船”へと流れ込んだクライマックスは圧巻だった。最後まで冷めた目で前を見つめながら歌い続けたナカシマ(Vo・G)。その独特の存在感は、オンラインでも健在だった。感覚ピエロ
初日も折り返し地点、4組目としてステージに立った感覚ピエロは、“CHALLENGER”からキレッキレのサウンドを響かせていく。“ハルカミライ”ではスクリーンに歌詞がダイナミックに映し出され、ディープな感エロの世界が大迫力で伝わってくる。かと思えば“疑問疑答”や“拝啓、いつかの君へ”では映像を使わずにバンドアンサンブルのスリルのみで勝負を挑むのである。どんな状況でも変わらない彼らの硬派な側面が、画面越しの空気をもがらりと変えていった。「やっぱ我々現場主義なので、ライブに来てください。楽しみにしてます」。そんな横山直弘(Vo・G)の言葉に、バンドのプライドがにじんでいた。BiSH
続いてはBiSHのステージ。「いくぞ!」というセントチヒロ・チッチの掛け声から“BiSH-星が瞬く夜に-”に突入し、生バンドの鳴らすサウンドを追い風にテンションの高いパフォーマンスが繰り広げられていく。メンバーのシャウトが轟く“MONSTERS”ではハシヤスメ・アツコがカメラに向かって「かかってこいやー!」と絶叫し、音楽の力と愛を歌った“スーパーヒーローミュージック”では軽快なロックサウンドに合わせて6人の顔に笑みが浮かぶ。 “beautifulさ”のトゲトゲダンスのあとは、「どうか自分あての手紙だと受け取ってください」というチッチの言葉とともに“LETTERS”へ。BiSHポーズからはじまるこの曲のストレートなメッセージが胸に刺さった。マカロニえんぴつ
さあ、1日目のトリを務めるのはマカロニえんぴつだ。最新作『愛を知らずに魔法は使えない』からの“mother”の雄大なメロディが、背景に映し出されるスケールの大きな風景映像とシンクロして力強く鳴り渡ると、“ブルーベリー・ナイツ”では美しく彩られた花や窓を伝う雨の映像が楽曲の切なさを助長していく。ギターを爪弾きながら「もしかしたら俺たちいらないかもなって思った瞬間が多々ありました」とコロナ禍でライブができないなかで感じたことをストレートに言葉にするはっとり。「こっそり元通りにしましょう。配信ライブ、距離が遠いなんてまったくもって感じません。また一緒に音楽しましょう」という宣言とともに鳴らされたラストチューン“ヤングアダルト”の穏やかで凛としたサウンドは、最後まで温かかった。(小川智宏)●セットリスト
sumika1.ソーダ
2.Lovers
3.絶叫セレナーデ
4.Traveling
5.願い
6.ファンファーレ
四星球
1.妖怪泣き笑い
2.鋼鉄の段ボーラーまさゆき
3.アナザーストーリー
4.世明け
5.ライブハウス音頭
6.クラーク博士と僕
おいしくるメロンパン
1.look at the sea
2.epilogue
3.色水
4.泡と魔女
5.水葬
6.シュガーサーフ
7.架空船
感覚ピエロ
1.CHALLENGER
2.ハルカミライ
3.疑問疑答
4.シェケナベイベ
5.拝啓、いつかの君へ
6.Sing along tonight
7.感染源
BiSH
1.BiSH-星が瞬く夜に-
2.MONSTERS
3.スーパーヒーローミュージック
4.DiSTANCE
5.プロミスザスター
6.beautifulさ
7.LETTERS
マカロニえんぴつ
1.トリコになれ
2.恋人ごっこ
3.mother
4.MUSIC
5.ブルーベリー・ナイツ
6.ヤングアダルト
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JAPAN ONLINE FESTIVAL 2020 - 11/8(日)ライブレポートはこちら
DAY2は本日19時からスタートします!チケット販売中!!
※演奏開始時間はご利用の環境により、数分遅れる可能性がございます。チケットは公式サイトでご購入いただけます。受付期間はクレジットカード決済の場合11月12日(木)11:59までとなっています。また、開催が叶わなかったJAPAN JAM 2020、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020 のチケット先行で申し込まれた方は、割引価格でご購入いただけます。
当日観られない方はぜひアーカイブ配信で楽しんでください。アーカイブ配信は11月9日(月)に3日分一気に配信し、期間中何度でも視聴可能です。チケット購入の詳細はこちらをご確認ください。
また、JAPAN ONLINE FESTIVAL 2020 オフィシャルグッズの販売受付を行っています。今回の販売は全て受注生産での受付となり、12月上旬より準備が整い次第順次発送いたします。Tシャツ/ロンTにはアーティストネーム入りのバックプリントがついています。オフィシャルグッズの詳細はこちらをご確認ください。
公式アプリ「Jフェス」は以下のリンクからダウンロードいただけます。
●配信情報
「JAPAN ONLINE FESTIVAL 2020」
日程:2020年11月6日(金)・7日(土)・8日(日)
時間:各日19:00〜配信開始
アーカイブ配信:11月9日(月)17:00~12日(木)16:59(72時間限定)
主催:ロッキング・オン・ジャパン
※配信映像は事前収録となります。