dustbox @ SHIBUYA-AX

dustbox @ SHIBUYA-AX
dustbox @ SHIBUYA-AX - pic by H.and.Apic by H.and.A
トータル54本にも及んだ、バンドとしても過去最長となる『Blooming Harvest TOUR 2008-2009』が、SHIBUYA-AXツー・デイズにて遂にフィナーレを迎える。何と、チケットは両日ともにソールド・アウト! Jr.MONSTERとのツー・マンで行なわれた前日のAX初日もドエラい盛り上がりだったそうで、期待に胸膨らませて会場に向かうと、ちょうど最終日のゲスト・STOMPiN’ BiRDが始まったところ。ツアー初日もサポートしたフロム神奈川の爆走3ピースが「dustbox、強かったっす!」(ヤス/B)とアツい言葉とステージングでバンドの健闘を讃える。久々にライブ観させてもらいましたが、一音一音に気持ちと気合いが込められまくっていて、相変わらず痛快っ! 十分すぎるほどAXをワーム・アップさせて主役にバトンを継いだ。

19時50分。『Blooming Harvest』のオープニング・チューン“Hurdle Race”が場内に流れると、堰を切ったようにステージ前に押し寄せるキッズ。盛大にオイ・コールが響き渡り、AXはメンバー登場前から沸点に達してしまった。その熱狂の中を、駆け足でジョージとスガ、そしてゆっくりとした足取りでレイジがオン・ステージ。“Sunburst”、“Spacewalk”と新作収録曲で畳み掛ければ、フロアには次から次へとダイバーが無限増殖! そんな狂騒にも飽き足りずにスガ、ステージ前で腕を振り上げて「もっと来いよ――!!」と激しくアジって、“Try My Luck”、“Daisy”と、ツアーでさらに鍛え上げられた、この上なくシャープなメロディック・パンクで激走。初日は「演奏をちゃんとやろうとしてガッチガチだった」(ジョージ)と語っていたが、もう今のダストは誰にも止められない!といった感じで、その疾風怒濤の勢いにはただただ圧倒させられた。

1stブロックを終え、「ただいま!」とジョージが第一声を届ける。「ホント、無事に帰ってこれてサイコーの気分です。いつも通りケガしない程度で、やっちゃいなさい!」とふっかければ、スガも「全54本でオレらの吸収してきたもの、全部吐き出していくかんな! お前らも、日頃溜まったもの全部置いて帰れ――っ!!」と完全燃焼宣言。“Sun which never sets”→“Falling”と、再びキッズとの全面闘争に突入する。中盤には「フォーク・シンガーになってみようかな?」と、スガがアコースティック・ギターを弾き語って“Sleepless Night”を披露。ライブのアクセントとしてもよかったし、スガのボーカリストとしての高いポテンシャルに改めて感じ入った瞬間だった。

「俺らは絶対止まんねえかんな! まだまだ進み続けます!!」(スガ)と、後半もアクセル全開。レイジという高性能ドラミング・エンジンを積んだバンド・サウンドは、精度/馬力/耐久力ともにバツグンで、その流麗なフォルムは同業者も驚くほど。しかし、「たくさんのバンドがサポートしてくれて、彼らのお陰で僕らは今日ここに立ててます。ありがとうございました!」(ジョージ)と、至極謙虚で、決して慢心しないのがdustbox。だからこそ、先輩後輩問わず多くのバンドマンから慕われているのだろう。何より人間性に優れたバンドなのだ。

アンコールでは、スペシャル・ゲストとしてTOTALFATの超絶ギタリスト・Kubotyとルイージが登場。ルイージ? そう、あのマリオの実弟・ルイージが、ギター抱えてdustboxのファイナル祝いに駆けつけたのだ(体つきはストンピン・TOMに酷似してましたが・笑)。ど迫力のトリプル・ギターで“SxOxP”をパフォーム。とくにアメリカンなバンダナ巻いて、上半身裸&豹柄のピチピチ・スパッツでドリル奏法カマすKubotyが目にも耳にも強烈でした! ダブル・アンコールの“Jupitar”では、感極まってほとんど号泣しながらプレイするジョージの姿にこっちも胸が熱くなって仕様がなかった。最後は3人とも満面の笑顔で再び“Hurdle Race”! ドラム・セットに集ってハイ・タッチを交わし、ステージ前で繋いだ手を掲げて「ありがとうございました!!!!」と大声で感謝を届けた3人に惜しみない拍手が贈られた。それは、どんな景勝地にも勝る、掛け値なしに美しい光景だったのだ。(奥村明裕)
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