続く“アヴェンズ”ことavengers in sci-fiは、数多のエフェクター類を駆使してどこまでもアッパーなステージを展開。ギター、ベースだけじゃなく、歌って踊って傍らのキーボードも操ってと、慌しくもアグレッシブなパフォーマンスに煽られてクアトロの熱量はみるみる上昇。モンハン(「MONSTER HUNTER 2G」)のやり過ぎでいささか寝不足だったにもかかわらず(これ実話ッス・笑)、クアトロを丸ごとロックの高みへと離陸させてみせたアヴェンズだった。7月3日に同会場にて行われる主催イベントも楽しみ!
21時を少し回ったころ、盛大なアプラウズを浴びていよいよNCISが登場。まだツアー途中なので詳しいセットリストの記載は控えますが、オープニング曲から熱烈なオイ・コールが湧き上がり、瞬時にしてクアトロはレッド・ゾーンへ! ステージから身を乗り出してギター掻き毟るウブ、互いを鼓舞するように時折向き合ってプレイするひなっち&村松、精緻かつエネルギッシュなドラミングで屋台骨を支える大喜多――「自分で言うのもなんだけど、バンドもどんどん成長してきているのを肌で感じてます」とウブが自身のブログで綴っていたけれど、ちょっと瞠目してしまうくらいサウンドの一体感がスゴかった! その引き締まったグルーヴにせよ、馬力とバイタリティ溢れる疾走感にせよ、結成から1年にも満たない、処女作をリリースしたばかりのバンドとはにわかに信じがたいレベルに達していて、いくら個々のプレイヤビリティが高いといっても単に集まっただけではこうはいかない。“バンド・マジック”なんて便宜的な言葉で片付けるのも憚られる、相応の覚悟と実際的な尽力に裏付けられた驚異的なダイナミズムが生まれていたのだ(1曲目をやり終えて早くも飛び出したウブのガッツ・ポーズが多くを物語っていたように思う)。独特の野性味と、色気あるボーカルもいい。
村松が「N・C・I・S! N・C・I・S!!」とフロアを煽ると、すぐさま倍返しのレスポンスが沸きあがり、「CD買った?」と問いかければ会場のそこここから「買ったー!」、「明日買う!!」と声があがったり、オーディエンスとのコミュニケーションもすこぶる良好。唐突に“U・B・Uコール”をはじめる村松を後ろからヒナッチが突っ込んだりして、観ていて微笑ましいくらいバンド内ムードも良さそうだ。「おかげさまで今日の渋谷でツアーも折り返しです。ツアーが終わったらオレたちどうなっちゃってんのかね?」(村松)、(オフ・マイクでひなっち)「スゴいことになってる」――そんなやり取りもステージ上でなされていたが、リキッドルームでのファイナル(7月15日)のころには本当にどうなってしまっているのだろう? ライブ中からそんなことを妄想にせずにいられない、完全に“持ってかれた”1時間だった。(奧村明裕)