17:30からスタートしたイベントはPOLYSICSのフミによるDJから始まり、ゲスト・アクトとしてハヤシも大絶賛するOGRE YOU ASSHOLEが登場。独特の浮遊感を漂わせながら、一つ一つの音やリズムが頭にこびりついて離れなくなるような中毒性を持ったサウンドを放ち、その音の魔力がオーディエンスをぐいぐいと引っ張っていった。OGRE YOU ASSHOLEとともにスプリット・ツアーを行なうことが決まっているART-SCHOOLの木下理樹がゲストDJで登場した後、いよいよPOLYSICSのライヴがスタート。のっけからアクセル全開で突っ走り、場内の熱気は急激に上昇。中盤ではピコピコと鳴り響く電子音がキュートなポップ・チューン、新曲“Rocket”も披露され、青く染まったフロアは手を掲げて盛り上がり、“カジャカジャグー”“I MY ME MINE”“Baby BIAS”など名曲中の名曲で大暴れ。ラストの“ドモアリガトミスターロボット”まで振り切れたテンションのまま駆け抜けた。
イベントのラストを締めくくったのは、恒例「ハヤシ不法集会」による何でもアリのカラオケ大会!的なDJアクト。X JAPANの“オルガスム”がいきなり会場に轟き、エアギターならぬ、エアバンドを披露。ギターを弾いてるかと思いきやドラムをめためたに叩く真似をして、ベースも弾いて、ヴォーカルの顔マネもするといった異様な器用さに場内大爆笑。どんどんエスカレートしていき、極みつけには、ヘリウムガスを吸って郷ひろみ&樹木希林の“林檎殺人事件”を歌い出すわ、ウルトラマンのテーマを大熱唱するわで、やりたい放題! フミも相川七瀬の“夢見る少女じゃいられない”、戸川純の“好き好き大好き”を熱唱して男子ファンを釘付けに。そして、ハヤシが「ラスト1曲です!」と言って始まったのはMr.Children“シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜”。なぜにラストがミスチル??という疑問はさておき、非常に気持ち良さそうに歌うハヤシを見て、見ている側もカラオケで歌い切った後のような心地よい爽快感を覚えました。
なお、POLYSICSはMySpaceが運営するMySpace Recordsから10月9日に海外デビュー盤『POLYSICS OR DIE!!!! -VISTA-』をリリースし、10月から11月にかけてUS単独ツアーに加えて、MySpace Music TourでUSパンク・バンド、ハローグッバイ、セイ・エニシングと共に全米を駆け抜ける。さらに帰国後には、11月21日にニュー・シングル『Rocket』をリリースし、バンド10周年を記念した東名阪ワンマン・ライヴ『POLYSICSの10周年 OR DIE!!!!「〜10周年のバンドって意外と多かったんだね。まぁ、別にいいけど。。。〜」』を行なうことが決定している。(阿部英理子)