19:35、真っ赤な照明の中を10人の男たちが登場しただけで、隣のNHKが電波障害起こしそうな大歓声! “Perfect Future –short ver.-”の谷中/GAMO/北原の低音ブラス・ユニゾンの次の瞬間、10人の音が一丸となって高揚感の頂点へ駆け上がる! 加藤の青いストラトが火を噴かんばかりに炸裂する“Tongues Of Fire”! スカもロックもパンクも全部巻き込んだ歓喜の大暴走。ステージと客席の間で、ものすごい勢いで高揚感が循環しまくっているのがわかる。
そんな会場の熱気に、スカパラの面々も驚きを隠せない様子。「すでにいい顔が多いね! 明るいね! 我々、ノリにノっています! 闘うように楽しんでくれー!」という谷中のMCの時点で、もう最高のライブになることは間違いない。というのは誰にでも明らかだった。さらに“A Song For Athletes”“Warrior Chant”“Punch\'n\' Sway”といった新作『Perfect Future』の曲を連射した後で“Ska Me Crazy”を畳み掛けたもんだから、触ると火傷しそうなくらいに場内の熱気は高まっている。
「心が高揚しちゃって、体が俺の指示を聞いてくれないんだよ!」と、欣ちゃんがあの、口説きないしはピロートーク的な独特の口調で笑いを誘った後、「今パーフェクトなものでも、パーフェクトはどんどん更新されていくから、今ここにしかないパーフェクトを目指したい」というようなことを言った。同じようなことをアンコールで谷中も言っていた。「決してパーフェクトを目指すことをやめない戦闘態勢」――それがバンドだけのものでなく、オーディエンスの誰もが参加できる風通しのいい音楽として鳴っている。スカパラのすごさはそこにある。
『Perfect Future』の楽曲中心のライブであり、決して終始一貫してアゲアゲの曲で固めたわけでもなかったこの日のアクト。それが逆に、もうすぐ結成20年になろうとする猛者バンドとしてのダンディズムを醸し出していてよかった。そして、“Pride Of Lions”ではゲスト・ヴォーカル=元KEMURIの伊藤ふみおが登場! 3階席の隅々に至るまで巻き込んだ大合唱で本編終了。
アンコールで登場した谷中の「終わっちゃうのもすごく寂しいけど……最高の夜を過ごさせてくれてどうもありがとう!」というMCに、ひときわ大きな歓声が湧き起こる。最高だ。「みんなとの間で陽のパワーを増幅して行くのがスカパラのライブだと思うんだけど、今日は……キてましたね!」というNARGOのMCもよかった。そして、再び伊藤ふみおを迎えて“Monkey Man”“Come On!”をステージ大運動会状態で披露。圧倒的な大団円だった。去り際の「すげえ! このパワーで発電できそうだ!」という言葉が、この日のすべてを物語っていた。
(高橋智樹)
01.Perfect Future –short ver.-
02.(We know it’s)All or Nothing
03.Tongues Of Fire
04.A Song For Athletes
05.Warrior Chant
06.花ふぶき
07.Punch’n’Sway
08.Ska Me Crazy
09.女神の願い
10.Transit Passenger
11.964 スピードスター
12.太陽にお願い
13.Last Temptation
14.Latin Scorcher
15.ルパン三世’78
16.All About My Monster
17.ナイスなおまえ\'08
18.Perfect Future
19.White Light
20.Pride Of Lions
アンコール
21.ゴッドファーザー愛のテーマ ~Love Theme From“The Godfather”~
22.Monkey Man
23.Come On!