レコード・レーベル、ヴィニール・ジャンキー主催による本イヴェントの3回目となる今回は、出身も毛色もまったく異なる3組が大集結。どのバンドもそれぞれに“パンク”魂を見せつけた、熱い夜になった。トップバッターは、ドイツからのメタリック・パンク5人組、ワン・ファイン・デイ。マイ・ケミカル・ロマンスなどのサポートも経験済み、セカンド・アルバム『ダム・ライト』で待望の日本デビューを果たした彼ら。これぞメロディック・パンク!ないで立ち&シャウトであっと言うまにフロアに火をつけ、瞬く間にモッシュピットが渦巻いていく。曲間では共演バンドと主催者、客への「アリガトウ」もきっちり伝える真面目さも。
続く2組目のザ・ビショップスは、双子で揃いのスーツというルックスが超キャッチーなロンドンのバンド。スウィンギン・ロンドンな端正なビートを乗りこなし、マイク(Vo&G)とピート(Vo&G)が背中合わせでぶつかるように飛び跳ねながら楽器を弾き、チャーミングなツイン・ヴォーカルで見せていく。その掛け合いも最高にフレッシュだが、マイクのサービス精神たっぷりな客煽り&シャウトも突き抜けていていい。エンターテイメント性もしっかりと込められたステージだった。
最後に登場したカナダ出身のフェイク・シャーク・リアル・ゾンビは、ハードコア・バンドさながらの衝動性を撒き散らしながらも、それをアートとして成立させる――という困難なことをいたってシンプルにやってのけてしまっていて、これがすごい。マイクを後ろから回して持ち、シャウトしまくりながら放送禁止用語を連発するヴォーカル:ケヴィーを始め、下世話さすらも味方に付けてしまう圧倒的な存在感をメンバー全員が放っていた。きらきらと眩しい初々しさも、獣のような猛々しさも、計算ずくの妖しさも、すべてを兼ね備えたバンドだった。(羽鳥麻美)
VINYL JUNKIE RECORDINGS presents 33/45 JUNKIES @ 渋谷クラブクアトロ
2007.06.27